症状改善アプローチ
経緯
- 10年程のデスクワーク暦で慢性的に首こり・肩こり・肩甲骨周辺のハリ感があり、定期的に近所の整骨院で電気とマッサージを行っていた。
- 3か月前から首を右斜め前に倒すと背部に電気が走るような状態になる。
- 直ぐに近所の整形外科を受診し「頚椎椎間板ヘルニア」と診断。暫くリハビリを続けるが、変化が見られない場合は手術の可能性もあると説明される。
- 1か月リハビリを続けるも変化が見られなく、仕事にも支障が出てくるようになり、困っていたところ職場の人に当院を勧められ来院に至る。
カウンセリング・状態
- 首・肩・背中〜肩甲骨の各筋肉共に筋肉の緊張が著明。
- 長時間の同一姿勢で背部に放散痛が現れ、更に首を前屈するとその症状が強く出るとの事。
- 脊柱と骨盤の変位・捻じれにより、左右指尖の長さが2㎝、左右内果の長さが1㎝の差が見られた。
検査・治療アプローチ
- 頚椎椎間板ヘルニアテストを実施。結果はジャクソンテスト「陽性」、スパーリングテスト「陽性」となる。
- 体全体の骨格調整と症状の軽減を目的とした施術を行う。
施術
妙見活法により、皮膚操作にて骨格調整を行う。
更に、症状の出る体勢で妙見活法を行うことで、質の転換を起こし、辛かった体勢だったものが辛くない体勢へ状態を変化させる。
施術後
- 施術前に気になっていた「首こり・肩こり・背中〜肩甲骨のこり」の硬さが無くなり、ご本人も軽くなったと言われ、首の前屈動作をした際の背部への放散痛も変化した(ペインスケール10→3)。
- 脊柱・骨盤の変位も調整したことで、施術前にズレていた上肢・下肢共に長さが揃う。
- 1回目の施術は上記の内容で様子を見ていただき、以降1週間後に2回目の施術を行い、その時点で症状が完全消失したため、間隔を詰めての施術を終了とする。
- 以後、本人の希望で月1回のメンテナンスの施術に切り替わる。
当院からのメッセージ
仕事がデスクワークなので、今回頚椎椎間板ヘルニアになってしまった原因として、デスクワーク中の座り方大きい要因として考えられ、首・肩・肩甲骨〜背中に負担の掛からない正しい座り方を指導し、合わせて日常の立ち方・歩き方の指導も行いました。
保険治療は症状のある所に電気治療とマッサージを行なうことが多いですが、マッサージという外力は、かえって体に反発抵抗を起こし筋肉が硬くなってしまう傾向があります。
しかし、当院の妙見活法は揉んだり、骨をボキボキ鳴らすことなく軽い皮膚操作で骨格を調整し、筋肉を緩める手技となっているので、この反発抵抗の無さと日常の姿勢で気を付けるポイントをお伝えすることで、今回のような頚椎ヘルニア・首こり・肩こり・肩甲骨痛の症状に対して、短期間で体が速やかに元の状態に戻すことが可能となります。