症状改善アプローチ
経緯
- 15年前より硬筆ペン字を指導しており、1年前より右手第一指に違和感を感じ、3か月前から屈伸時に痛みと引っ掛かりが出るようになる。
- 整形外科に受診し「腱鞘炎」と診断。病院ではとにかく使わないようにという指導を受ける。
- 仕事柄、指を使わないということが出来ず、病院以外の治療法を探したのち、WEB検索で当院を見つける。
カウンセリング・状態
- 右手第一指の完全屈曲が痛くて不可能。
- 伸ばそうとすると、そこから引っ掛かりが起こり、伸展が困難になる。
検査・治療アプローチ
- 前腕~母指球にかけての筋緊張が強い
- 母指屈筋腱が健側と比べて肥厚している
- 体幹の歪みもあり、左右上肢が第一関節分のズレが有
施術
- 仰臥位で妙見活法の術を掛け、筋肉を一切押さず、左右上腕の皮膚からの操作にて体を調整する。
- 座位にて動作確認。
- まだ少し残る最終領域の関節可動域について調整するため、再度妙見活法にて皮膚からアプローチする。
施術後
- 当初あった指の伸展屈曲を行ってもらったところ、痛みや引っ掛かりがなく、動きがスムーズになる。
- 当初あった前腕~母指球にかけての張り感も無くなり、母指屈筋腱の肥厚も無くなり、健側と同じになる。
- 体幹の歪みもなくなり、左右の指の長さが揃う。
- 屈曲から伸展時におこるバネ指症状もなくなる。
当院からのメッセージ
腱鞘炎・バネ指は整形外科・整骨院では非常に変化の出しづらい症状の代表の一つです。
一般的には固定し、動かさないようにするしか治療法がありません。
数か月固定しても変化が出ない場合は、医療機関でステロイド注射や外科的に処置する方向になります。
しかし、妙見活法の場合は、腱鞘炎・バネ指に関連する筋肉・腱・骨格のレントゲンなどではわからないレベルの位置の乱れをその場で調整するので、来院したその時点で変化を体感できるのが他の治療法と大きく違うところになります。
そして、仕事に影響が出てしまう装具などを使用せずに職場復帰が可能なので、仕事を休まなくても大丈夫というのが大きな特徴となっております。