症状改善アプローチ
経緯
- 2軒分の引越しの準備で2か月ほどかかり、その間上を向く時間も長くしているのもあって、以降首から背中に痛みが出るようになる。
- 引越し作業で掴む動作が多い中で右親指の付け根も痛くなる。
- 当初すべてを湿布で様子をみたが変化が無く、整形外科を受診。
- 首~背部は、ストレートネックで頚椎椎間板ヘルニア、右親指は腱鞘炎と診断。
- 腕のシビレはそんなに頻回に出現しない。
- 診察以降、首の痛みは後屈痛を残して安静時の痛みなど無くなったものの、背部はじっとしていても寝ていても痛みが出る状態が続く。
- ご主人が当院の受診・既往する流れで一緒に受診。
カウンセリング・状態
- 首は後屈時に痛みが有り。
- 背部(特に左側)が安静時にも突っ張り感と違和感がある。
- 右親指は屈曲時・伸展時に母指球付近に痛みが有る。
- 首~背部に筋緊張著明。
- 右前腕部も筋緊張著明。
検査・治療アプローチ
- 体幹の捻じれがあり、左右上肢の長さが2㎝ほどの差がある。
- 骨盤の捻じれがあり、左右の脚長差が1㎝ほどの差がある。
施術
- 妙見活法にて体幹の捻じれ、骨盤の捻じれ、首~背部の緊張、右前腕をそれぞれ調整。
- 一切筋肉を揉むということは行わない。
施術後
- 検査時の骨格の捻じれは無くなり、上肢・下肢共に長さが左右揃う。
- 施術前後で首~僧帽筋の筋緊張の明らかな変化を患者さん自身で体感いただく。
- 首は今まで出来なかった目薬を点せる所まで首を後傾出来るようになる。
- 安静時に常にあった背部の痛み、突っ張り感と違和感が無くなる。
- 右手腱鞘炎は指を動かしても今までの違和感が無くなる。
当院からのメッセージ
仕事でデスクワークが多いとの事で、その時の椅子の座り方に問題があったので、正しい座り方、椅子の高さのアドバイスを行いました。
背部は安静時痛がずっとあり悩んでいたそうですが、背部も緩み、その問題も無くなりました。
奥にまだ少し気になる痛みが有るとのことでしたが、全体的に改善方向に体が向かっているので、このような症状は経験上時間経過で退縮していくものと思われます。
一般的に硬くなっていた背部なのでついつい揉みたくなってしまいますが、揉めば揉むほど硬くなるのが現実的な結果です。
そのような刺激を与えなくても骨格が正常位置に戻り、筋肉の緊張が緩んでいくのが当院の妙見活法となります。