「首や肩のこりがひどいときに、頭痛も併発する」
「日頃から慢性的に肩こりを感じている」
「頭が締めつけられて圧迫感がある」
など、このような症状に悩まされていませんか?
上記に該当する方、もしかしたらその症状は肩や首のコリから来る緊張性頭痛かもしれません。
肩こりとは、肩や首周りの筋肉の緊張がきっかけとなる血行不良が原因となっていることが多いです。その結果、頭蓋骨の筋膜にまで影響をおよぼし、「緊張型頭痛」を引き起こしている場合があります。
正しい対処法を行うことが根本的治療への近道になります。
本記事では、肩こりからくる緊張性頭痛についての症状やメカニズム、解消方法をお伝えします。
現在、肩こりや頭痛に悩まされている方は、こちらの記事をお読みいただき、症状解消に役立ててください。
Contents
肩こりと頭痛(緊張性頭痛)の関係性
「日頃から肩こりに悩まされていて、ひどいときには重い頭痛まで起きて辛い」
「長時間の作業を繰り返すと、夕方から夜にかけて頭痛が起こりやすい」
このような症状に悩まされていませんか。
頭の両側から圧迫されるような頭痛、浮遊感やめまいといった症状に該当する場合、肩こりから発生している緊張性頭痛かもしれません。
- 「長時間同じ姿勢を続けて作業した」
- 「日頃からストレスに悩まされている」
- 「寝付きが悪い・睡眠の質が悪い・睡眠不足」
といった方は、肩周辺の筋肉を始め頭や首の筋肉に過度な緊張状態を引き起こしている可能性があります。
この緊張状態が続くことで、肩こりが頭部や頚部まで伝わり血流不足を引き起こします。
すると、頭蓋骨を覆う筋膜が、痛みへの感受性を敏感にします。
その結果、頭に強い圧迫感を伴う頭痛を感じてしまいます。
これが、肩こりから頭痛(緊張性頭痛)を引き起こしているメカニズムになります。
肩こりに多い緊張性頭痛とは?
頭痛は「一次性頭痛」と「二次性頭痛」に大別されます。
一次性頭痛は、脳や体に病気がないのに起こる慢性頭痛のことを言います。主に、筋肉の凝りや緊張が原因で起こります。
二次性頭痛は、くも膜下出血や硬膜外血腫などの病気が原因で引き起こされる頭痛です。病院での治療が必須になります。
一次性頭痛のなかで、代表的なタイプが次の3つです。
- 緊張型頭痛
- 片頭痛
- 群発頭痛
また、原因不明の慢性頭痛のなかで最も多いタイプが緊張型頭痛で、日本では約2000万人がこの症状を抱えていると推計されています。
レントゲンやMRIを撮っても特に異常がないケースが多く、対処法に悩まれている方も少なくありません。
次に、肩こりから起こりやすい緊張型頭痛のメカニズムについて確認していきましょう。
緊張性頭痛のメカニズム
緊張性頭痛の原因は、肩や首に関連しているため、側頭筋や後頚筋群、僧帽筋など頭から背中にかけての筋肉の凝りや張りが影響します。
緊張型頭痛は、次のような特徴的な症状があります。
- 後頭部から首すじにかけて重苦しい感じ
- 頭をベルトで締めつけられているような圧迫感
- 首や肩に痛みや凝り、張りを伴う
- 動いても痛みは強くならない
また、緊張型頭痛のメカニズムは、次の2つに大別されます。
- 反復性緊張型頭痛
- 慢性緊張型頭痛
上記2つのタイプの大きな違いは、原因が筋肉にあるものか、ストレスによるものかになります。
それぞれの特徴を確認していきましょう。
反復性緊張型頭痛
反復性緊張型頭痛の原因は、首や肩の筋肉の緊張から起こることが多いとされています。
日常生活では、デスクワークや勉強、スマホなどの操作で、同じ姿勢を長時間続けることが主な原因です。
長時間の同じ姿勢は、首や肩の筋肉に負担がかかり、ひどくなると血行が悪化します。
血行不良により、血管に老廃物が溜まると炎症が起こり、痛み物質であるプロスタグランジンが産生されます。
その結果、頭痛を引き起こしてしまいます。
慢性緊張型頭痛
慢性緊張型頭痛は、脳そのものが痛みを感じやすいという特徴があります。
主な原因としては、過度な心配ごとや不安などで起こる精神的ストレスが関連していると考えられています。
また、精神的ストレスだけではなく、長時間同じ姿勢をとるといった身体的ストレスによるものもあります。
精神的や身体的ストレスが原因により、神経や筋肉が過度に緊張してしまいます。
すると、筋肉に疲労物質がたまったり、脳内の痛みの調整機能がうまく働かなくなったりして、頭痛を引き起こします。
緊張性頭痛のセルフチェック
次に、肩こりを伴う緊張性頭痛のセルフチェックをご紹介します。
ご自身で症状を判断することなく、あくまで目安として参考にしてください。
緊張型頭痛の疑いをチェックする項目は以下の通りです。
- 頭の両側に起こる
- 圧迫感がある
- 締めつけるような痛みがある
- 頭痛を我慢できる
- 仕事や勉強などがこなせる
- 体を動かしても痛みが悪化しない
- 頭痛が起きても吐き気やおう吐がない
- 光か音が気になったとしてもどちらか1つ
もし、上記2つ以上に該当する場合は、緊張型頭痛の疑いが強いと考えられます。
一般的に、緊張型頭痛の痛みの時間は30分程度で治まったり1週間程度続いたりと、個人差があります。
痛みが頻繁に起こるようになると大きなストレスになり、ライフスタイルが大きく乱れてしまうため、くれぐれも注意してください。
また緊張性頭痛の次に多い片頭痛との違いについても整理しておきましょう。
次のような症状は、緊張性頭痛になく、片頭痛特有の症状になります。
- ズキズキする痛み
- 寝込むほど強い痛み
- 光や音に過敏
- 吐き気
どちらにしましても、ご自身で判断するのは難しくなります。
肩こりからくる頭痛の対処法
頭痛は放っておくと、他の病気が隠れているかも知れません。
また、最初は軽度であっても放っておくと、慢性的な症状として残る場合や、時には重症につながる可能性もあります。
次に、肩こりからくる緊張性頭痛の対処法についてご説明します。
主に、以下の方法があります。
- 病院や薬
- 整体院
- セルフケア
痛みが強く気になるようでしたら、まずは病院など医療機関でしっかり検査をしてもらいましょう。
また、レントゲンなどで異常が見られなかった場合は整体院がおすすめです。
首の骨である頸椎の歪みや体全体の機能改善を図りながら頭痛を和らげていき、同時に肩こり解消にもつなげます。
さらに、整体院に通院しながらセルフケアを行うことにより、相乗効果が期待できます。
それぞれの治療内容や方法について、確認していきましょう。
病院や薬
軽い緊張性頭痛では、一般的な市販の頭痛薬で痛みが緩和することができます。薬局で症状を相談し、用法や用量を守ってお飲み下さい。
また、頭痛の前に肩が痛くなったり、しびれがでるような症状がある場合は、一度脳外科で受診することをおすすめします。
レントゲンなど精密検査を行い、場合によっては内服薬を処方してくれます。
また、緊張性頭痛ではなく片頭痛の場合も考えられるため、確認しておきましょう。
片頭痛は、側頭部が心臓の拍動と同じリズムで強く痛み、頭痛薬も効きにくくつらい頭痛です。
緊張性頭痛や片頭痛いずれにしてもよくわからないことがあるため、ご自身で判断することなく、病院で受診することが重要です。
整体院
緊張性頭痛は、肩や首の筋肉の緊張状態から起こるのが主な原因です。
筋肉の緊張状態は、筋肉が過度に使われている箇所と使われていない箇所に大きくわかれてしまいます。
筋肉の働きに差がでると、体はバランスを取るために、骨盤から背骨や首にかけて骨の歪みを引き起こして安定を図ります。
また、骨の歪みは自律神経のバランスを乱してしまい、さらに筋肉の緊張状態を増大してしまいます。
そのため、骨盤や背骨の歪みを取りながらバランスを整えてくれる整体院は、緊張性頭痛の解消に絶好と言えます。
整体院では筋肉や体の仕組みを熟知している施術者が、筋肉のバランスを整えてくれるため、頭痛解消につながる血行促進に効果的です。
セルフケア
緊張型頭痛は、血行不良の状態である肩こりが頭にまで上がってしまった状態です。
そのため、肩周りをほぐしたり暖めてあげることで、頭まで血行を良くする効果があるセルフケアも効果的です。
血行が良くなると、リンパの流れが促進します。すると、痛みの原因になる老廃物を流してくれるので、頭痛の緩和につながります。
セルフケアを行う際、ご自身のライフスタイルを確認しましょう。
デスクワークや勉強など同じ姿勢を長時間保っている方は、肩周りの筋肉を軽く動かすことから始めましょう。
時間がない場合は、背伸びをするだけでも全身の凝り固まった筋肉の緊張状態を和らげることができます。
また、忘れがちなのが呼吸の大切さです。ストレスを感じているときは、人間は呼吸が浅くなるものです。
深呼吸がしっかり行われていないと言うことは、体に十分な酸素が行き渡っていない状態になります。
肩こり解消に向けて、肩の力を抜くためにも深呼吸を意識して筋肉の緊張を和らげていきましょう。
肩こりと緊張性頭痛の予防
次に、日常生活での緊張性頭痛に役立つ予防法についてご紹介します。
過去に緊張性頭痛を感じた方にも、再発予防につながる方法です。
日常生活で仕事や勉強、家事の合間に行える簡単な方法になりますので、今日から気軽に実践していきましょう。
肩こり・頭痛予防体操
肩こりや頭痛が起こりやすい方は、首や肩が前に出たり、猫背になって姿勢が歪んでいることが多く、肩周辺の筋肉が強ばっています。
次に、肩こりからくる頭痛予防に効果的な簡単にできる体操をお伝えします。
体操を習慣化して、肩こりや頭痛になりにくい体質を目指していきましょう。
腕振り体操
まず、腕振り体操をご紹介します。
やり方は、以下の通りです。
①お腹に力を入れて足は軽く開いて立つ
②両腕ともに肘を軽く曲げる
③両手を胸の前に水平に持ってくる
④その状態で両肩を腕ごと左右に振る
注意点は、頭は正面を向いたまま動かさないようにしましょう。
目安は、左右交互に2分間行いましょう。
立って行う以外に座って足を投げ出した状態で床に座り、背筋をのばして腕を思いきり振る方法も良いでしょう。
肩を回す体操
次に、肩を回す体操をご紹介します。
やり方は以下の通りです。
①足は軽く開いておきます。
②両腕ともを軽く曲げる
③握りこぶしを鎖骨のあたりにもってくる
④両肩をリュックサックを背負うイメージで前に回す
⑤両肩を上着を脱ぐイメージで後ろに回す
⑥前まわしと後ろまわしを交互に10回ほど繰り
④の際は、顎を引いておへそを見るように回していくとより効果的です。
また、⑤の時に肘をできるだけ開かないように耳の近くまで挙げていき、後ろ回しをすると、広範囲で筋肉を動かせます。
姿勢を意識する
日頃の姿勢から、体全体の緊張状態を和らげていく意識を高めましょう。
仕事でパソコンを使うことが多い方は、椅子の高さやパソコンの高さを調整してみましょう。
低い椅子に座って背中を丸めて座っていると猫背姿勢になってしまいます。
骨盤をしっかり立たせた状態にすることで、背中も自然と伸びて、正しい姿勢で座れます。
目安としては、座ってみて自然に自分の肘を曲げたときに、デスクの上に乗る高さに調整しましょう。
また、最近はスマホを使う時間が増えていき、若い世代のストレートネックや猫背姿勢も問題になっています。
椅子に座ってスマホを使うときも背筋を伸ばした正しい姿勢のまま、脇をしっかり締めて、画面を目線の高さに合わせるのが理想になります。
正しい姿勢を日頃から意識することにより、肩こりや頭痛の根本原因である筋肉の緊張や血行不良の解消、さらには姿勢改善にもつながります。
目を休める
肩こりや頭痛は、疲れ目や眼精疲労にも関係があります。
目にはピントを調節している毛様体筋があり、自律神経によって支配されています。
目の酷使で毛様体筋が疲れると、自律神経のバランスが乱れてしまい、目の周りの筋肉の緊張が、肩こりなど全身の筋力にも影響してしまいます。
また、眼精疲労が進行してひどくなると、頭痛にも発展します。
デスクワークや勉強、テレビやスマホなど毎日の生活で目を使う頻度は数多くあります。
睡眠で目を休めることができますが、日中の活動時も適度に目を休めることが重要です。
目を休める方法としては休憩時間にアイマスクを使うことが良いでしょう。
逆に、固まったピントを調整するために目を上下左右、斜め、回すなどの動きを取り入れるのも効果的です。
まとめ
今回は、肩こりからくる頭痛「緊張性頭痛」についてまとめました。
集中していると、ついつい長時間同じ姿勢での作業が続いてしまうこともありますが、
その結果、筋肉が緊張状態となり肩こりやひどい場合頭痛が起こってしまい、夕方以降の効率が悪化してしまうと本末転倒になってしまうことも。
辛い肩こりや頭痛が起こる前に、本記事を参考に対策をとってみてください。
辛い肩こりや頭痛でお悩みの場合は、一人で悩むことなく、まずは近くの病院や整体院など専門家に相談してみましょう。
当治療院では肩こりのつらい症状に対し、患者様の普段の体の使い方から根本原因を探り、背骨や骨盤を調整と再発防止のための正しい体の使い方を指導しております。
今すぐできる対処法など気になる方には、電話相談も承っております。
つらい肩こりの痛み解消の専門治療院「月辰会活法整体のアクセス情報
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