昨今、私たちはさまざまな理由から不良姿勢になりがちです。
その代表例に「反り腰」と「猫背」があります。
反り腰や猫背は別々のものと考えている方も多くいますが、実は反り腰や猫背には深い関係性があるのです。
今回は、反り腰や猫背の原因や関係性についてご説明します。
また、反り腰や猫背の改善に役立つ方法もご紹介しますので、反り腰や猫背の姿勢に悩まれている方は、本記事を参考に正しい姿勢を身につけていきましょう。
Contents
不良姿勢の種類
不良姿勢として多く見られるのは以下の2つです。
- 反り腰
- 猫背
私たちの背骨は自然なS字カーブの状態で、身体のバランスを保っています。
しかし、日常生活におけるさまざまな原因により自然なカーブが失われてしまい、不良姿勢になってしまいます。
言い換えれば、不良姿勢の原因のほとんどは生まれつきではなく、日常生活が引き金になっているということです。
それでは、不良姿勢それぞれの特徴を整理していきましょう。
反り腰
反り腰とは骨盤が前傾して、腰が前側へ過剰にカーブし、横から見たときにお腹が前に突き出ている姿勢を言います。
反り腰になる原因は主に次のことが考えられます。
- 筋力の低下
- 座り方の姿勢
- 体型の変化
それぞれ解説いたします。
筋力の低下
反り腰の原因として最も多いのは、筋力の低下です。
人間の体は重心が前にかかっているため、腰に負担が集中しやすい構造をしています。
腰への負荷を軽減させるためには一定の筋力を必要としますが、筋力が低下していると正しい姿勢を保つことが出来なくなり、骨盤が前に傾くようになります。
前に傾いた骨盤のバランスを取るために腰が後ろに反れることで、反り腰を発症します。
座り方の姿勢
座り方によっても反り腰を発症します。
デスクワークなどで長時間座りっぱなしの状態を続けると、前傾姿勢になっていることがあります。
前傾姿勢は腰に大きな負担がかかっているため、無意識のうちに負担を軽減しようと反り腰の状態で座っていることがあります。
この座り方を日常的に続けていると、反り腰の原因になります。
体型の変化
妊娠や肥満などの体型の変化も反り腰を発症する原因となります。
妊娠や肥満によってお腹周りの重さが増えると、重心が前に傾いてしまいます。
お腹の重みを支えようとする際に腰を反らすことが、反り腰の原因になります。
反り腰は、見た目以上に腰の筋肉や関節に大きな負担をかけてしまい、放置や悪化すると病気などのリスクが高くなります。
猫背
猫背は骨盤が後傾してしまい、胸椎を中心に背中全体が丸く見えてしまう特徴があります。
猫背の原因としては主に次のことが考えられます。
- デスクワークやスマホ使用時の姿勢
- 生活習慣による癖
- 筋力の低下
それぞれ解説いたします。
デスクワークやスマホ使用時の姿勢
デスクワークやスマホを使用する際は、画面の位置が下にあることが多いため、目線の位置が下がりやすくなり、長時間の使用を行うと自然と覗き込むような姿勢を取りがちです。
長時間使用することで、丸まった背中の姿勢が定着してしまうことが挙げられます。
スマホが日常生活において必需品とも言えるようになった近年では、これからもますます猫背姿勢の人が増えることが予想されます。
生活習慣による癖
普段の生活の中で体のバランスを崩すような習慣があると、猫背の原因となります。
次のような習慣がある方は注意が必要です。
- いつも同じ側の肩にカバンをかけている
- 頬杖をつきがち
- 足を組む
これらの習慣は体のバランスが崩れるのと同時に筋肉のバランスを崩すことにつながり、猫背姿勢の原因となります。
筋力の低下
正しい姿勢を維持するためには、一定の筋肉が必要となります。
特にお腹周りの筋力は正しい姿勢を維持する中心的な役割を果たすため、筋力の低下が起こると猫背を引き起こす原因となります。
猫背の姿勢については以下の記事も参考にしてみてください。
【合わせて読みたい記事】
猫背の原因と解消法を詳しく解説!猫背改善でスラッときれいな背中に
反り腰と猫背の併発
背中が丸くなった猫背と腰のカーブが過剰になる反り腰が併発された姿勢も不良姿勢の一つとして挙げられます。
実は、反り腰になる原因の多くは猫背なのです。
猫背の姿勢は、首が前に突き出た状態で、首を支えるために肩周辺の筋肉が常に張っています。
また、猫背の姿勢で背中が丸くなると肩甲骨が固まり、動きも制限されることから、肩周辺の血行不良も起こしてしまいます。
その結果、つらい肩こりを発症してしまうのです。
その肩こりを緩和するために前に倒れている首を起こそうとしたり、無理に胸を張った姿勢を取ることで、反り腰の姿勢となって併発につながるのです。
不良姿勢(反り腰や猫背)が原因で発症する病気や症状
次に、反り腰と猫背が関係する病気や症状について説明します。
反り腰が関係する病気や症状
反り腰の姿勢を放置していることで注意しなければいけない病気や症状があります。
腰に負担がかかることで、主に次のような疾患や症状に注意が必要です。
- 慢性腰痛
- ぎっくり腰
- 腰椎分離症
- 腰椎すべり症
上記の共通点は、反り腰が原因で腰部分に集中的に負担がかかってしまうことが挙げられます。
猫背が関係する病気や症状
猫背も反り腰同様、見た目以上に身体に与える影響がたくさんあります。
猫背の姿勢では、主に次のような慢性的な症状を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
- 頭痛
- 肩こり
- 五十肩
- 腰痛
- 呼吸器機能の低下
- 内臓下垂
- 便秘
また、猫背の姿勢は巻き肩やストレートネックにもつながる可能性があります。
反り腰と猫背が及ぼす身近な悪影響とは?
反り腰や猫背、または反り腰ち猫背の併発する姿勢は、病気以外でも生活に与える悪影響がたくさんあります。
特に、次の3つに関しては習慣化してしまうと日常生活に大きな影響が出てきます。
- 痩せにくい身体になる
- 風邪を引きやすくなる
- 疲れを感じやすくなる
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
痩せにくい身体になる
猫背のように丸まった姿勢は、筋肉がうまく使えなくなり、筋肉量も低下してしまいます。
筋肉量が低下すると、代謝にも影響します。
代謝が悪くなると脂肪を燃やす能力が低下してしまうため、太りやすく痩せにくい体質になってしまうのです。
また、反り腰の姿勢もお腹の筋肉に力が入りづらくなってしまい、筋力の低下にもつながります。
風邪を引きやすくなる
猫背の姿勢で背中が丸くなると、内臓が下垂して腸を圧迫してしまいます。
同様に反り腰の姿勢もお腹が前に出た状態になり、内臓が下垂する原因になります。
内臓が下垂することは、腸の働きを妨げ、腸内環境の悪化につながります。
実は、腸内環境と免疫力には深い関係性があり、身体中の免疫細胞の約80%が腸に集まっているのです。
そのため、腸内環境が悪化すると免疫力低下にもつながって、風邪をひきやすくなったり、アレルギー体質になったりすることがあるのです。
疲れを感じやすくなる
猫背や反り腰の姿勢は、一部の筋肉や関節に比重がかかるため、身体全体をスムーズに動かすことが難しくなります。
また、猫背や反り腰は背中の筋肉がうまく使えなくなるため、常に背中に張りや疲れを感じている人も少なくありません。
さらに、猫背や反り腰の姿勢は、骨盤の歪みにもつながることがあります。
骨盤の歪みや筋肉バランスの乱れにより、必要以上に身体がエネルギーを使うために、疲れを感じやすくなるのです。
反り腰、猫背のセルフチェック方法
次に、簡単にできる猫背、反り腰のチェック方法をご紹介します。
- 壁に「かかと」「腰」「頭」をつけて立つ
- 壁と腰の間の隙間を確認する
この時に、手の平程度が入る場合は「猫背」、猫の手程度であれば「正常」、拳が入る場合は「反り腰」の可能性が高いです。
なお、上記のチェックはあくまで目安です。
猫背、反り腰、あるいは併発している姿勢をしっかりと確認したい場合は、専門家の下で検査を行いましょう。
反り腰・猫背の改善方法
次に、すぐにできる猫背や反り腰の改善のための方法をご紹介します。
主に、下記3点を意識してみましょう。
- 上半身と下半身をつなぐイメージで歩く
- 体幹を鍛える
- 重心の位置を低くする
上半身と下半身をつなぐイメージで歩く
正しい姿勢を保つことは、身体の動きもスムーズで上半身と下半身の連動性がうまくできている状態です。
逆に言うと猫背や反り腰の人は、身体の連動性が失われていることが考えられます。
そのため、連動性を高める方法の一つとして歩行の際に腰から歩くように心がけましょう。
なぜなら、腰には大腰筋と言う上半身と下半身をつなぐ働きを持つ筋肉があるからです。
腰から脚を出すイメージで歩くことで、身体の連動性を高めて、身体の正しいラインを整える効果が期待できます。
体幹を鍛える
背筋や腹筋など体幹を鍛えることは、身体のバランスを整える効果が期待できます。
しかし、体幹を鍛えると言っても、腹筋や背筋を数多く行えば良いという訳ではありません。
体幹を鍛えるために無理な体勢で続けてしまうと、余計にストレスがかかったり、間違った方法が身について身体の歪みにつながってしまいます。
そのため、はじめのうちは真っ直ぐ正しい姿勢で立ったまま固定してみましょう。
試してみると分かりますが、正しい姿勢を維持するだけでもお腹に意識がいくため、長時間続けるとなると、なかなかキツいものです。
また、より効果を出すためには、お腹に力を入れながら、膝とつま先をまっすぐ前に向けて立つことを意識してみましょう。
重心の位置を低くする
ヒトは重心の位置が低いと安定します。
例えば、立っているよりも座っている方が、座っているよりも寝ている方が、重心の位置は低くなるため安定度が増します。
また、重心は身体の外側より内側にある方が身体のバランスは安定します。
姿勢バランスを安定させるため歩く際は背骨を伸ばしながら顎を引いて、おへそ辺りに力を入れて歩くようにしましょう。
逆に、座る際に脚を組んだり、重心を片側にかけたりするのは重心がズレてしまうため控えましょう。
脚を組む癖がやめられない人は左右の脚を交互に組み直しながら、バランスを取るようにしましょう。
反り腰・猫背に効果的なストレッチ3選
反り腰や猫背などの不良姿勢の改善には継続的なストレッチを行うことで、一定の効果が期待できます。
次に、おすすめストレッチを3つご紹介します。
- 肩甲骨ストレッチ
- 仰向けストレッチ
- 足のストレッチ
ストレッチを行う際は、ゆっくり呼吸をしながら気持ちの良い範囲で行いましょう。
肩甲骨ストレッチ
反り腰や猫背の姿勢は、肩甲骨周辺の筋肉が固くなり、可動域も悪くなっています。
次に、立った状態で肩甲骨の可動域を広げるストレッチ方法をご紹介します。
- 立った状態で両腕を前に出す
- 両腕ともに肘を曲げて後ろに引いて、左右の肩甲骨がくっつくように曲げる
- ①の状態に戻す
- ①〜③を繰り返す
ポイントは、大きな動作をイメージしながら行うことです。
仰向けストレッチ
次にご紹介するのは、仰向けでできるストレッチです。
特に、反り腰の人に効果的です。
反り腰の場合、腹圧が弱く体幹が使えない人が多く見られます。
そのため、ご紹介するストレッチでお腹に力を入れて腹圧を上げることで、姿勢改善につなげていきます。
やり方は以下の通りです。
- 両膝を軽く立てて仰向けで寝る
- 両手を腰の辺りに手のひらを下に向けて置く
- 背中で手をつぶすように押していく
寝る前などに布団やベッドで行い、毎日の習慣にしていきましょう。
足のストレッチ
最後に足(大腿部)のストレッチをご紹介します。
反り腰や猫背で起こるぽっこりお腹に効果が期待できます。
やり方は以下の通りです。
- 左手を壁に置いて立つ
- 右手で右足の足首を持つ
- そのまま膝を曲げて、足を後ろに伸ばしていく
- ②まで戻す
- 逆も同様に行う
足のストレッチを繰り返し行うことで下半身の緊張した筋肉がほぐれていき、身体のバランスが整いやすくなります。
反り腰・猫背の根本的改善には整体がおすすめ
今までお伝えした反り腰・猫背の改善方法であるストレッチは、一時的な改善には効果的です。
しかし、根本的に反り腰や猫背を改善するには足りません。
なぜなら、根本的な改善には不良姿勢になる本当の原因を究明して、アプローチする必要があるからです。
そこで、おすすめなのが整体です。
整体は、反り腰や猫背で負担がかかっている筋肉をほぐしていき、使われていない筋肉を動かすことで、正しい姿勢に導きます。
当治療院が行う猫背・反り腰改善アプローチ
当治療院では、反り腰や猫背は背中や腰だけが原因ではなく、土台である骨盤の歪みが深く影響していると考えています。
また、骨盤が歪むことで、内臓の機能低下を引き起こし、内臓を守ろうとするために不良姿勢につながっている可能性を示唆しています。
そこで、当治療院では、骨盤矯正や内臓機能を高める独自の施術方法で、反り腰や猫背の根本的改善を図ります。
今までも、当治療院の施術を受けられた方が猫背や反り腰が解消して見た目に自信が持てるようになったり、精神面でも良い影響がでてきたなど、多くの喜びの声をいただいています。
当治療院の反り腰・猫背改善事例
CASE 1:精神的な苦しさが不思議なくらい良くなった
症状 | 気分障害 呼吸が浅い 猫背 |
年齢・性別 | 48歳・男性 |
お住まい | – |
治療内容 | 妙見活法整体 |
CASE 2:10代の頃から悩んでいた猫背が一回で!!
症状 | 10代の頃から続く猫背 肩こり |
年齢・性別 | 36歳・男性 |
お住まい | 東京都調布市 |
治療内容 | 妙見活法整体 |
当整体院の反り腰の改善や猫背矯正の治療アプローチについて、以下の症状別メニューでも詳しく解説しております。
まとめ
不良姿勢には反り腰や猫背、併発タイプがあり、改善方法にはストレッチをすることで、一定の効果が期待できます。
また、反り腰や猫背の根本的改善には整体がおすすめです。
反り腰や猫背が解消されると周りからの印象も良くなり、自然に自信も沸いてくるでしょう。
また、肩こりや頭痛、腰痛や慢性疲労などの体調不良の改善も期待できます。
長年の反り腰や猫背に悩まれている方は、「月辰会活法整体院」に気軽にご相談ください。
あなたに最適な施術方法で、反り腰や猫背の根本的改善を目指します。
猫背・反り腰の根本改善治療なら千葉県習志野市の「月辰会活法整体」
- 月辰会活法整体院
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