ぎっくり腰は誰にでも起こる可能性のある、非常に身近な腰痛のひとつであり、なんと「約80%の成人が、生涯の中で腰痛を経験する」と言われています。
そんなぎっくり腰は激しい腰痛により、発症直後は動けないこともあるほどです。
ぎっくり腰を発症しても、通常は1ヶ月程度で自然に良くなるため、いつの間にか治っていたというケースも多いでしょう。
しかし、ぎっくり腰をはじめとする腰痛は繰り返しやすく、再発を防ぐためには原因や対処法を知っておくことが重要です。
こちらの記事では、そんなぎっくり腰の症状や、腰痛が起きる原因、対処法を詳しくお伝えしていきます。
Contents
ぎっくり腰とは?どんな症状が出るの?
突然発症し激しい痛みを伴う腰痛のことを、一般的に「ぎっくり腰」といいます。
ただし、ぎっくり腰は病名ではなく通称で、医学用語の分類としては「急性腰痛」の一種です。
発症してから4週間未満のものを「急性腰痛」、3ヶ月以上のものを「慢性腰痛」、急性と慢性の間のものを「亜急性腰痛」と呼びます。
前触れもなく突然起きるぎっくり腰は、欧米では「魔女の一撃」などと言い表されています。
腰付近の激痛により、立てない、動けない、這うしかない状態に陥ることもあるため、初めてぎっくり腰を発症した人はパニックに陥ることも珍しくありません。
痛みの激しいぎっくり腰ですが、その症状は1ヶ月程度で自然に回復することがほとんどです。
ぎっくり腰の原因はさまざま
ぎっくり腰の原因で一番多いのは、筋肉の炎症と言われています。
しかし、腰痛は病院の検査でも痛みの原因を特定できないケースが多く、はっきりと因果関係が判明するのは全体の15%程です。
残りの85%は原因が分からない「非特異的腰痛」と呼ばれ、ぎっくり腰はこちらに分類されます。
腰部の神経や関節、筋肉等は複雑に入り組んでいるため、原因をひとつに絞るのは難しいのですが、以下のような場合にぎっくり腰が起こりやすくなります。
筋肉の慢性的な疲労
ぎっくり腰の原因として一番多いのが、筋肉の慢性的な疲労により引き起こされる炎症です。
長時間同じ姿勢をとり続けたり、体を動かす習慣がなかったりすると、筋肉の柔軟性が欠如して炎症が起きやすくなります。
通常は、質の良い睡眠や栄養バランスの良い食事を摂ることで、筋疲労は自然に回復するものです。
しかし、寝不足や暴飲暴食といった不規則な生活を繰り返すと、筋肉に慢性的な疲労が溜まり、日常の何気ない動きでもぎっくり腰を引き起こすリスクが高まります。
急激な動きによる過負荷
スポーツなどで急に激しい動きをした時に、椎間関節に捻挫が起こり、ぎっくり腰を引き起こすことがあります。
例えば、ボールをキャッチするために急に体をひねったり、無理な体勢のまま重い荷物を持ち上げたりすると、腰部に過剰な負荷がかかります。
腰部への過負荷が原因になるのは、若年層やスポーツ選手などにもよく見られるタイプのぎっくり腰です。
年齢による体質の変化や生活習慣
中高年になると筋肉が衰えやすくなるため、腹筋と背筋のバランスが崩れがちになります。
お腹と背中の筋肉の付き方に差が生じると、一箇所に負荷がかかりやすくなり、疲労や炎症を起こす原因になってしまいます。
また、仕事や家事などの生活習慣にも注意が必要です。
座っている時間や前かがみになっている時間が長いと、腰への負担が大きく、ぎっくり腰を引き起こすリスクが高まります。
腰の神経障害などの病気
ぎっくり腰には思わぬ病気が隠れていることがあります。
代表的なものとしては、「腰椎椎間板ヘルニア」や「腰部脊柱管狭窄」などの腰の神経の障害です。
また、内臓や脊椎の病気でも、ぎっくり腰のような症状が起きることがあります。
いつまで経っても腰痛が治らない、手足のしびれや胸部の痛みを感じる、このような症状が続く場合には、病気が隠れている可能性が考えられます。
病気が原因の場合は、放置しておくと症状がさらに悪化する恐れがあるため、早めに整形外科などの専門医に診てもらいましょう。
ぎっくり腰で激しい痛みが起こるのはなぜ?
ぎっくり腰は強い捻挫の症状と似ているため、「腰の捻挫」とも呼ばれます。
過去に足を挫いた経験をお持ちの方なら想像しやすいと思いますが、捻挫した足では歩くことも難しく、地面に触れるだけで激痛が走ります。
ぎっくり腰では、これと同様の症状が腰に起きるため、少しでも動かしたり刺激を与えたりすると激しい痛みが発生するわけです。
ぎっくり腰になったら症状にあわせて適切な対応を
以前は、ぎっくり腰になったら無理をせずに、安静にするのが良いとされてきました。
しかし、最近では安静にして体を動かさずにいると、返って回復の遅れや腰痛の慢性化につながることが分かっています。
痛みが激しい「急性期」は安静に
ぎっくり腰の発症直後から翌日までは「急性期」とされ、特に痛みの激しい時期です。
急性期には、なるべく楽な姿勢をとって安静にしていましょう。
腰や膝を曲げて横向きに寝ると、比較的腰に負担をかけずに済みます。
場合によっては、膝の下にクッションを入れたり、保冷剤や湿布などで患部を冷やしたりするのも効果的です。
発症直後でも痛みが少なければ、ストレッチなどをしても問題ありませんし、体を動かした方が回復も早まります。
腰痛が落ち着いたら積極的に動いた方がいい
ぎっくり腰発症後2,3日が経過したら、痛みの範囲内で無理なく動くようにしましょう。
近年の研究では、発症後に3日以上安静を続けた人よりも、普段通りに体を動かした人の方が、その後の経過が良いことが分かっています。
腰痛が落ち着いてきたら、多少痛みを感じても、積極的に体を動かすことが大切です。
ただし、発熱や下肢のしびれ、我慢できない痛みがある場合には、無理をしないようにしましょう。
腰椎椎間板ヘルニア等の他の病気が隠れている可能性もあるため、おかしいと感じたらすぐに整形外科等を受診してください。
ぎっくり腰の治療は整形外科と整骨院のどちらに行くべき?
ぎっくり腰は通常1ヶ月程で自然に良くなります。
しかし、病気の心配がないか知りたい、腰痛を繰り返したくないという場合には、整形外科や整骨院等での治療を検討しましょう。
整形外科では医療行為による検査や治療を、整骨院や接骨院ではマッサージによる施術等を受けられます。
どちらを受診すべきかなどは、症状や求める治療によって異なります。
整形外科での治療をすすめるケース
整形外科では、症状にあわせて以下のような治療を受けられます。
- テーピング
- 痛み止めの処方
- 神経ブロック注射
- リハビリ
ぎっくり腰を発症した直後や、痛みが引かない、腰痛を繰り返す場合には、整形外科を受診しましょう。
特に、痛みが続いて、腰痛が慢性化している場合には、神経を損傷している可能性があります。
例えば、「腰椎椎間板ヘルニア」や「脊柱管狭窄症」は、MRI検査による精密検査でしか正確に判断できない病気です。
検査で異常が認められなければ、湿布薬や痛み止め、簡単なリハビリ療法などで治療を行います。
整骨院・接骨院での治療をすすめるケース
整骨院等で受けられる施術には、以下のようなものが挙げられます。
- マッサージ
- 鍼灸治療
- 骨格矯正
病院の検査で異常が認められない場合には、痛みの緩和や、ぎっくり腰の再発防止を目的に、整骨院等でマッサージや骨格矯正の施術を受けるのもおすすめです。
整骨院や接骨院では、医師ではなく柔道整復師による施術を受けられます。
柔道整復師による施術は、医療類似行為とされるため、整形外科のような精密検査を受けることはできません。
一方で、整骨院や接骨院の強みは、豊富な自費診療が揃っている点です。
自費診療は適応範囲が広く、時間をかけて治療できるため、様々なアプローチから自分の症状にあう施術を選ぶことができます。
ぎっくり腰を繰り返さない!再発防止に大切なことは?
ぎっくり腰は再発の可能性が高く、一度なってしまうと癖になると言われています。
なぜなら、一度筋肉の炎症で腰部周辺の組織が傷ついてしまうと、完全に治ることはなく、再び負担がかかると同じ状態になりやすいためです。
つまり、一度痛めてしまった箇所は、どうしても腰痛を繰り返しやすい状態になってしまいます。
しかし、日常生活のちょっとした心がけで、ぎっくり腰の再発を予防することはできるので、以下のような点に気をつけましょう。
日常の動作に気をつける
日常の動作の中では、急な動きや無理な体勢は控えて、なるべくゆっくり動くようにしましょう。
例えば、朝布団から起き上がる時は、布団の中で軽く腰を曲げたり伸ばしたりしてから起き上がるようにして、物を持ち上げる時は、腰ではなく膝を曲げて体全体でしゃがむように意識します。
急に体勢を変えたり、腰に負担が集中するような姿勢をとったりすると、負担が大きくなるため、なるべく慎重に体を動かすことが大切です。
生活習慣を見直す
十分な休息や、ビタミン・ミネラルを含むバランスの良い食事を心がけて、筋肉に疲労を溜めないようにしましょう。
筋肉の血流を良くするために、お風呂に浸かって腰周辺を温めたり、寝る前に軽いストレッチを取り入れたりするのも効果的です。
運動習慣をもつ
ぎっくり腰の予防には、腰部を支える背筋や腹筋をバランスよく鍛えることが重要です。
筋力トレーニングやストレッチを習慣にして、腰部周辺の筋肉で腰全体を支えられるようにしましょう。
整骨院の施術で筋緊張を和らげる
筋肉の緊張やこわばりもぎっくり腰を引き起こす原因になります。
整骨院の施術では、マッサージや鍼灸治療により、筋肉の柔軟性を高めるアプローチが可能です。
また、自力で腰部をほぐすのが難しい場合にも、整骨院で施術を受けることをおすすめします。
当院が行うぎっくり腰の解消アプローチ
ぎっくり腰が原因で来院いただく患者様の殆どに骨盤の捻れがあります。
骨盤が捻れてしまうと、本来であれば左右対称に付いている腰回りの筋肉も捻れてしまい、痛みに繋がります。
骨盤がねじれる原因は、間違った立ち方や疲労の積み重ねから来る神経疲労や内蔵疲労であると考えています。
内蔵を調整することで骨盤の歪みを調整いたします。
当院のぎっくり腰解消事例
CASE1:6年前からの腰痛が一回で改善
症状 | 6年前からの腰痛 反り腰 |
年齢・性別 | 31歳・男性 |
お住まい | 船橋市 |
治療内容 | 妙見活法整体 |
CASE2:どこに行っても治らなかった腰痛
症状 | 腰痛 |
年齢・性別 | 34歳・男性 |
お住まい | – |
治療内容 | 妙見活法整体 |
当整体院のぎっくり腰の改善や治療アプローチについては、以下の症状別メニューでも詳しく解説しております。
ぎっくり腰の原因は主に筋肉の緊張、運動やマッサージは再発予防に効果的
この記事では、ぎっくり腰の症状や原因についてお伝えしました。
ぎっくり腰は激しい痛みを伴う腰痛で、その原因は多岐に渡ります。
例えば、筋肉の炎症や、椎間関節の捻挫、病気の可能性等、考えられる原因はさまざまです。
通常は1ヶ月程で自然に完治しますが、腰の痛みが落ち着いたら安静にするのはほどほどにして、積極的に動いた方が回復は早まります。
ただし、痛みが長引く場合は、他の病気が隠れている可能性もあるため、早めに整形外科を受診しましょう。
また、ぎっくり腰は何度も繰り返しやすく、癖になりやすいといわれています。
予防には、生活習慣の見直しや、運動習慣をつけることが大切です。
筋肉の柔軟性を維持することも再発防止につながるため、整骨院等での施術で腰部の緊張をとるのも効果的です。
ぎっくり腰に悩まれている方は、「月辰会活法整体院」に気軽にご相談ください。
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ぎっくり腰の根本治療の整体院なら千葉県習志野市の「月辰会活法整体」
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