「朝起きたら、寝違え頭痛で辛い」「吐き気もする」などで困った経験はありませんか?
首や背中につらい症状で朝を迎えてしまう「寝違え」とは、首が捻挫している状態を言います。
寝違えの多くは日常生活での原因が考えられており、必ずしも首だけに問題があるわけではありません。
軽い寝違えでは数日でおさまりますが、ひどくなると頭痛や吐き気が起こることがあります。
また、頭痛や吐き気は日常生活に支障をきたしてしまい、寝違えを繰り返す要因にもなります。
今回は、寝違えにより頭痛や吐き気に悩まされている方に、対処法についてご説明します。
また、記事の最後には寝違えの再発予防に役立つストレッチもご紹介します。
現在、寝違えで悩まされている方も再発防止を考えている方も、こちらの記事を参考にしてください。
Contents
寝違えの症状
寝違えの症状は、首を動かしたら少し痛みが出る軽症程度から、頭痛や吐き気を伴い首がまったく動かせなくなる重症まで幅広くあります。
次に「軽症」「中等症」「重症」の程度別に分けて、症状を説明します。
頭痛や吐き気に至るまでの寝違えの症状について、確認していきましょう。
軽度の寝違え症状
寝起きの主な症状では首を動かしたときに、首や肩にかけて動作痛が生じることです。
また、決まった方向に首を向けるときに痛みが強くなったり、首の可動域制限が起こったりします。
なお、軽い症状は一般的に2〜3日ほどで治まります。
中等度の寝違え症状
中等度になると、発症当初は首の痛みが激しくて動かせなくなります。
しかし、横になれば痛みが楽になります。
激しい痛みも徐々に軽くなり、1週間位で痛みが治まります。
重度の寝違え症状
重症になると首が痛くて全く動かせず、動かそうとすれば激痛が走り、横になっても痛みが楽にならない状態です。
また、頭痛や吐き気、腕のだるさやしびれを伴うのも重度の症状です。
痛みが完全に消えるには2週間以上かかり、完治していないまま放っておくと、痛みが慢性化してしまう危険性もあります。
さらに、痛みが長期間続く場合は、頸椎椎間板ヘルニアや関節リウマチなどの病気も考えられるため、早めの対処法が必要です。
寝違えでなぜ頭痛が起こるのか?
寝違えで考えられる頭痛の原因には、次のようなことが挙げられます。
- 神経圧迫
- 首のゆがみによる血行不良
上記の原因は共通している部分もありますので、整理していきましょう。
神経圧迫
寝違えにより首の筋肉が緊張してしまい、頭に続く神経が圧迫されてしまうことで頭痛に発展します。
特に、後頭部にある大後頭神経が刺激されることで、頭痛が起こる後頭神経痛が起こりやすくなります。
後頭神経痛の特徴としては、後頭部にズキンと瞬間的な痛みを感じたり、頭皮にピリピリとした痛みを感じたりします。
また、耳の後ろの後頭部の左右どちらか半分に強い痛みが生じます。
首のゆがみによる血行不良
頭痛の原因は、首のゆがみによる自律神経のバランスも一因になります。
自律神経は、血液循環に大きく関わる部分になります。
寝違えによる首のゆがみで、自律神経のバランスが乱れてしまうと、血管が正常に機能しなくなり、頭痛を引き起こします。
なお、寝違えによる頭痛は痛みがなくなった後でも頭痛が続く場合があります。
放置せずに、正しい対処法を行いましょう。
吐き気は頸椎椎間板ヘルニアの可能性にも要注意
寝違えは、頭痛とともに吐き気を伴う場合もあります。
吐き気は頸椎椎間板ヘルニアの可能性もあるため、注意が必要です。
頚椎椎間板ヘルニアとは、背骨をつなぐクッションの役割を担う椎間板が後方に飛び出している状態になります。
30〜50歳代に多く見られ、主に不良姿勢(猫背や反り腰など)や加齢が原因で起こります。
頭へ続く血管が骨の変形により圧迫されると血液の通り道が狭くなり、吐き気を生じます。
寝違えの原因
寝違えには、肉体的な原因と精神的な原因に分けられます。
肉体的原因は、激しい仕事やスポーツで蓄積される日々の筋肉疲労によるものです。
また、精神的な原因はストレスによる自律神経の乱れが代表的です。
日常生活で考えられる肉体的原因と精神的原因についてまとめると、主に次のようなことが挙げられます。
- 寝返りが少ない
- 内臓疲労
- 筋肉疲労
それぞれの詳細について説明していきます。
寝返りが少ない
寝違えの主な原因は、睡眠時の姿勢に考えられます。
肉体的疲労の蓄積や精神的なストレスが重なると眠りが深くなるため、寝返りを打つ回数が少なくなります。
また、枕が合わない場合や寝るスペースが狭いことも寝違えができない要因になります。
寝返りは、同じ体制で寝続けることを避けることと同時に、骨盤を動かすことにより体のバランスを整える意味でも重要です。
寝返りが打てずに同じ姿勢で眠ってしまうことは、筋肉の緊張状態で長い時間過ごしていることになります。
すると、寝ている間に無意識に力が入ってしまいます。
その結果、全身の筋肉の緊張状態が長く続いて首回りの血流が悪くなるため、寝違えを起こしやすくなります。
内臓疲労
内臓疲労は、寝違えと一見関係ないように思われますが、実は深い関係があります。
内臓疲労は体力を低下させてしまい、内臓を守るために体の姿勢をゆがませてしまいます。
体をゆがませた状態では、首に大きな負担がかかるとともに寝返りも少なくなるため、寝違えが起こりやすくなります。
また、食べ過ぎや飲み過ぎが多い人は寝違えを引き起こす原因になります。
特に、暴飲暴食や深酒をした翌朝は危険です。内臓疲労の症状が、表面化するリスクが高くなります。
筋肉疲労
仕事やスポーツ、家事などで日常的に筋肉疲労が蓄積されている人も、寝違えが起こりやすい傾向です。
また、普段慣れない激しいスポーツや仕事をした翌朝は、特に注意が必要です。
筋肉痛がひどくなると一部の筋肉が痙攣してしまったり、頸椎の後ろにある関節包に炎症が起きたりすることから寝違えになりやすくなります。
さらに、長時間のデスクワークやスマホの使い過ぎも気をつけましょう。
長時間同じ姿勢で過ごすことは比例して筋肉の緊張状態が続いていくことになり、疲労が蓄積されていきます。
その他、慢性的な肩こりの人も血行不良による寝違えの原因に挙げられます。
寝違えによる頭痛の対処法
次に、寝違えによるつらい頭痛が起きた場合の対処法についてご説明します。
下記の対処法を参考にしてください。
- 首を冷やす
- 病院
- 整体
首を冷やす
寝違えによる頭痛がひどく、首に腫れや熱感がある場合は、まずは首を冷やしましょう。
氷嚢や保冷剤などを使ってタオルで包み、首の熱感部分にあてましょう。
冷やす目安は、腫れや熱感が引いて痛みが落ち着くまで行いましょう。
また、冷やすことと同時に、寝違え直後に大切なことは安静です。
首を楽な位置から無理に動かさないことを心がけましょう。
病院
病院では骨に問題があるかどうか診断できるため、安心につながります。
なお、寝違えの受診は整形外科がおすすめです。
整形外科では、必要に応じてレントゲンなどで診断を行います。
また、主な治療法としては、炎症を抑制する湿布やロキソニンなどの消炎鎮痛剤、ミオナールなどの筋弛緩薬が処方されます。
整体
寝違えの原因は首だけではなく、骨盤のゆがみによる不良姿勢によることも考えられます。
骨盤のゆがみがあると全身の筋肉や関節のバランスを崩してしまい、血行不良につながります。
血流の流れが悪化すると首や肩の筋肉に過度の緊張が起こり、寝違えを起こしてしまいます。
整体は筋肉や骨盤にアプローチしながら、体全体のバランスを整えていくため、全身の血液循環の促進が期待できます。
また、痛みを伴わない施術により、首や肩にかかる負荷を減らしてくれるため、子どもから高齢者まで安心して受けられます。
さらに、寝違えを繰り返し起こしてしまう人や、悪いクセが身についてしまった人でも症状に合わせた施術が可能です。
寝違えでやってはいけないこととは?
次に、寝違えを起こした直後にやってはいけない行動をお知らせします。
以下のようなことが、寝違え直後のNG行動です。
- 暖める
- 過度なマッサージやストレッチ
知らないとついついしてしまいそうなことになりますので、気をつけましょう。
暖める
寝違えをした直後は強い炎症や腫れがあるため、温めるのは避けましょう。
温めてしまうと炎症反応が増幅されてしまい、症状が悪化する恐れがあります。
また、腫れがない場合でも体の深部で炎症を起こしていることも考えられるため、寝違えた当日は温める行為は避けましょう。
なお、お風呂に入る時はシャワーのみにし、入浴を控えるのが望ましいです。
過度なマッサージやストレッチ
寝違え直後のつらい痛みはマッサージをすることで、痛みを和らげたくなるかも知れません。
しかし、マッサージは血行が良くなり、炎症を広げてしまう可能性があるため避けましょう。
また、ストレッチで首の筋肉を伸ばすことも炎症を助長してしまう要因になります。
寝違えの痛みがおさまる数日間は、首を強く揉んだり伸ばすような行為は控えましょう。
さらに、首をひねったり回したりするのも悪化につながるため、首の動きは最低限に留めておきましょう。
寝違えの予防法
次に、寝違え予防や再発防止につながる予防法についてご紹介します。
- 寝具
- 暖める
- 体連動型ストレッチ
上記のことを総合的に行うことが、寝違えで頭痛や吐き気に悩まされない体作りにつながります。
寝具
身近な物で寝違え予防につながるのは、寝具の見直しです。
本来、人間の体はゆるやかなS字カーブにより体のバランスを保っており、寝ている時も同様にゆるやかなS字で姿勢を保つことが必要です。
そのため、枕は仰向けで寝ている時に首の骨がゆるやかなカーブになる高さが良いでしょう。
また、布団は寝返りが打ちやすいものが好ましく、横向きで寝ているときは、首の骨が真っ直ぐになる高さの枕を選びましょう。
さらに、枕の硬さは軽くて程よい硬さが良く、仰向けの状態では体に対して首が約15度前傾するぐらいが理想です。
暖める
日頃から体を温めることが首周辺の筋肉の凝りや緊張を和らげることになり、寝違えの予防になります。
身体をゆっくり温めることは副交感神経が優位になり、リラックス効果にもつながります。
例えば、毎日シャワーで済ませることなく、38〜40度くらいの湯船で15分程を目安にゆっくり浸かりましょう。
また、入浴後は筋肉が温まっているためストレッチを行うことで、体の関節の可動域も広がり、血行促進効果が期待できます。
体連動型ストレッチ
体連動型ストレッチとは、首を動かした後に体も連動させていくストレッチです。
首だけのストレッチだと首だけの可動域を広げることにはなります。
首のストレッチに体もつなげることで、全体をスムーズに動かしながら、寝違えを起こす体の緊張状態を取り除くことが可能です。
次の体連動型ストレッチを呼吸とともにゆっくり行いましょう。
側屈ストレッチ
側屈ストレッチは、首を左右に傾けていくストレッチです。
やり方は、以下の通りです。
- あごを引いて、頭をほんの少しだけ後ろに倒します。
- ゆっくり左に寝かせます。
- 寝かせきったところで、左肩を落としていきます。
- 次に、右側も同じように行います。
必ず、首だけで倒れるところまでいき、その後に肩を落として肋骨も意識して動かしていきましょう。
首回しストレッチ
首回しストレッチは、首を大きく回していくストレッチです。
やり方は、以下の通りです。
①首を左回しします。
②回すときに、上半身もゆっくり回して行きます。
③次に右回しを上半身と合わせて回します。
首を回す際に後ろ側は背中を、前側はお腹も動かすイメージで上半身と一緒にゆっくり大きく首を回していきましょう。
また、ストレッチは無理のない範囲で行いましょう。
まとめ
今回は、寝違えが原因で起こる頭痛や吐き気の対処法について説明いたしました。
寝違えは、寝返りが少なく、筋肉疲労や内臓疲労が蓄積された場合に起こりやすくなります。寝違えの症状が重度な場合は、神経が圧迫されることやストレスによって吐き気や頭痛を起こしてしまうこともあります。
寝違えは放っておくと繰り返し起こりやすいため、日々の予防が大切です。
もし寝違えで辛い症状がある場合は、速やかに患部を冷やすことや、近くの病院や整体院などの専門の医療機関等に相談し、症状の根本原因からしっかり改善しましょう。
月辰会活法整体院では、寝違えによる症状に対して、一人ひとりに合わせたオーダーメイドの施術を行っております。
「なかなか改善しない寝違え症状で困っている」という方はお気軽にご相談ください。
寝違えの改善治療なら習志野市津田沼の治療院「月辰会活法整体院」
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