現代人にとって、誰もがなりやすい「猫背」の姿勢。
そんな猫背ですが、「なぜ猫背になってしまうのか?」「なぜ猫背は悪いのか?」など細かくまでは分からない方が多いようです。
また、自分が猫背であることを分かっていても、楽な姿勢と思い込んで放置している方も少なくありません。
しかし、猫背の姿勢は人間が本来持つ身体の正しいラインを崩しているため、その見た目以上に身体の不調につながる危険性がある症状なのです。
そこで今回は、猫背になる原因や猫背矯正で改善する方法ついて詳しくご解説していきます。
本記事を通して、猫背で悩む方が猫背の正しい知識と解消方法を学び、綺麗な姿勢と健康的な体を手に入れていただけるきっかけになればと思います。
Contents
なぜ猫背になるの!?年齢別に起こりやすい原因について
私たち人間の背骨は、上から頸椎、胸椎、腰椎とつながっており、本来であれば自然なS字カーブを描くことでバランスを取っています。
しかし、猫背は胸椎や腰骨などが極端に湾曲して背中が丸まった形になるため、健康的ではありません。
また最近では、猫背の姿勢になってしまっている子供も多く見られるようです。
実際に、下記のような子どもの姿勢調査では、40%以上の子供が猫背姿勢であると、子を持つお母さんが回答しているほどです。
参考:子どもの姿勢調査について
年齢別に猫背の姿勢は、以下のような年齢別に猫背を引き起こす原因が異なります。
- 子どもの猫背の原因
- 大人の猫背の原因
- 高齢者の猫背の原因
それでは、上記3つのパターンをそれぞれ分かりやすく説明していきます。
子どもの猫背の原因
まず、子どもの猫背の原因として考えられるのは以下の3つです。
- 筋力低下
- 生活環境の変化
- 心理的要因
それぞれ詳しく説明していきます。
筋力低下
スポーツ庁が行っている子どもの「体力・運動能力調査」では、現代の子どもの体力が、昔に比べて低下していることが分かりました。
具体的には、ボールを投げる力や握力などの身体全体を必要とする力が低下しています。
身体全体の力がうまく使えないことは体幹も安定しなくなるため、正しい姿勢をとってもすぐに姿勢を崩してしまいます。
また現代では、子どもたちの運動嫌いやスポーツに対する苦手意識も高まり、筋力低下に拍車をかけているようです。
生活環境の変化
昔は、子どもがボール遊びを存分に楽しめる公園や広場が多くあり、規制も少ないことから、外で走り回って遊ぶ光景を良く見かけました。
しかし、現代では子どもたちの遊び方も変化しており、室内で過ごす機会が増えています。
室内での遊びでは身体全体を使った遊びよりも、テレビゲームやスマホなどと言った長時間同じ姿勢を取るような遊びが多くなりがちです。
そのため、長時間に渡って前かがみの姿勢を取ってしまうため、知らず知らずのうちに猫背の姿勢になってしまうのです。
また、生活様式も和から洋へ変化しており、トイレや椅子など、柔軟性を損なう環境が増加しました。
そのため、身体を丸めて楽な姿勢を取ろうとする猫背の姿勢が習慣化しています。
心理的要因
子どもの時期は、身体面とともに精神面もまだまだ成長期で完成されていません。
そのため、子どものなかには体格や勉強などでコンプレックスを持っていることも多く、自信が持てず、その様子が姿勢にも現れがちです。
自信がない子どもの姿勢は、身体が丸くなり、小さくなって猫背のようになることがあります。
また、心理的要因に加えて筋力低下や柔軟性の欠如が重なってしまうと、猫背の姿勢が癖になってしまいます。
大人の猫背の原因
次に、大人の猫背の主な原因は以下の3つです。
- 運動不足
- 長時間の同じ姿勢
- 骨盤の歪み
それぞれの内容について、説明していきます。
運動不足
一般的に正しいとされている姿勢を保つためには、全身の筋肉が均等に釣り合っている必要があります。
しかし、運動不足により筋力が低下してしまうと、他の箇所の弱い部分を補わなければなりません。
特に体幹や背中の筋肉が弱くなると、猫背を引き起こしやすくなります。
また、運動不足とは逆に運動のしすぎによるオーバーワークも身体のバランスを崩してしまうため、姿勢が崩れやすくなります。
長時間の同じ姿勢
人間の身体は、筋肉や関節をバランス良く使うことで正しい姿勢を保っています。
一方で、最近では働き方や生活の変化に伴い、パソコンやデスクワークを行うために長時間椅子に座る必要がある方も多いのではないでしょうか。
長時間に渡って椅子に座り続けることは、筋肉や関節のバランスを崩しやすくなるため注意が必要です。
同じ姿勢を続けていると、常に筋肉が緊張した状態になってしまいます。
筋肉の緊張状態が長時間続くと、姿勢を支えている筋肉が耐えられなくなります。
やがて、身体は正しい姿勢を保てなくなり、丸まった猫背の姿勢になるのです。
骨盤の歪み
骨盤の歪みも猫背の原因となります。
- あぐらをかく
- 腕枕で寝転ぶ
- バックをいつも同じ肩にかける
- 左右どちらかに軸足を置いて歩く
これらのように、普段の何気ない動作が骨盤の歪みにつながります。
骨盤が歪むことで骨盤の上にある背骨の自然なS字カーブもなくなり、猫背の姿勢になってしまうのです。
高齢者の猫背の原因
猫背の原因として、子供や大人とは異なり、高齢者は「老人性円背」によって猫背が発症することがあります。
「老人性円背」とは、腰や背中が大きく曲がって、猫背の姿勢で固まっている状態を言い、年齢を重ねるとともに骨密度が低下していき、脆くなった骨が変形することで発生します。
骨が変形していくと軟骨が外部からの圧迫に耐えられなくなり、少しの力が加わっただけでも骨がつぶれてしまいます。
そのように骨がつぶれてしまうことで、腰や背中が大きく曲がったまま元に戻らなくなってしまい、老人性円背を引き起こしてしまうのです。
猫背を放置していると、なぜ悪いのか?
「猫背の姿勢をどうしても改善したい!」と思う人が居る一方で「猫背の姿勢は楽で良い!」と放置している人も見かけられます。
しかし、猫背の姿勢をそのまま放置していてはいけません。
なぜなら、見た目だけではなく、身体のあらゆる不調につながる可能性があるからです。
次に、猫背が原因で起こりやすい身体のさまざまな悪影響について、世代別にご説明します。
- 子どもは成長を妨げる可能性に注意
- 大人は体調や美容への影響に注意
- 高齢者は転倒や圧迫骨折に注意
- 全世代に共通する精神的な影響
それぞれ共通する部分もあるため、すべて目を通していきましょう。
子どもは成長を妨げる可能性に注意
猫背の姿勢を取っていることは、すなわち身体のバランスが崩れている状態を指します。
身体のバランスが崩れていると、子どもの成長に必要な筋肉の付き方にも影響がでる可能性があります。
なぜなら、筋肉は骨に付着しており、筋肉の付け方に偏りがでることは、身長の伸び具合にも影響を与えることになるからです。
大人は体調や美容への影響に注意
猫背は、見た目以上に体調や美容にも悪影響でる恐れがあるため、注意が必要です。
猫背の姿勢で身体のバランスが崩れてくると、自然と呼吸が浅くなります。
呼吸が浅くなると、身体全体に酸素が行き渡らなくなるため、酸素不足となり、疲労物質が溜まりやすくなります。
また、猫背の姿勢は内臓を圧迫するため、消化器系にも影響を与えてしまいます。
その他、猫背の姿勢は下半身や背中に余分な肉が付きやすくなったり、頭痛や肩こり、腰痛など身体の不調を引き起こす原因にもなります。
高齢者は転倒や圧迫骨折に注意
高齢者は猫背による円背によりバランス能力が低下してしまうことで、転倒リスクが高くなるため注意が必要です。
また、無理に背筋を伸ばそうとすると、骨折にもつながる恐れがあります。
その他、骨粗しょう症を併発してしまうと微細な外力でも脊椎や背骨を骨折してしまう危険性もでてきます。
そのため、歩行や立ち上がり動作などは慎重に行う必要があります。
全世代に共通する精神的な影響
子どもから大人、高齢者まで全世代共通して気をつけておきたいのが、猫背の姿勢による精神的な影響です。
猫背で呼吸が浅くなると自律神経が乱れてしまい、交感神経を優位にさせてしまうことがあります。
交感神経が優位に働きすぎてしまうと、身体をリラックスさせづらくなり、肩こりや腰痛の原因になったり、睡眠不足に繋がったりと様々な症状を引き起こす原因となります。
また、自律神経が乱れてしまうと脳内にある神経物質の活動が抑制されてしまい、精神的に不安定な状態に陥ります。
精神的に不安定な状態が続くと、集中力が欠けるなど日常生活に影響を及ぼす可能性がでてきます。
猫背の種類と特徴
猫背は、大別すると以下の4種類に分けられます。
- 首猫背
- 背中猫背
- 腰猫背
- お腹猫背
それぞれの特徴を表で確認していきましょう。
種類 | 首猫背 | 背中猫背 | 腰猫背 | お腹猫背 |
---|---|---|---|---|
特徴 | 首が前に傾いている | 背中が丸まって、背中の筋肉が常に伸ばされている | 腰部分が丸まっている | 反り腰で、身体のバランスを取るために首が前に出る |
影響される症状 | 肩こりや頭痛 | 圧迫骨折 | 腰椎椎間板ヘルニア | 腰痛 |
なりやすい人 | スマホやパソコン作業が多い人 | 高齢者 | 足を組む癖がある人 | 女性 |
原因 | うつむく作業が多い | 加齢に伴う筋力低下 | 背中の筋力と骨盤周囲の筋力が低下 | 反り腰の姿勢 |
まずは上記の表から、自分がどの猫背のタイプか確認してみましょう。
猫背が一目で分かるセルフチェック
次に、壁を使ってできる簡単な猫背のセルフチェック方法をご紹介します。
現在、あなたがどの段階の猫背の姿勢なのか把握することができるので、ぜひチェックしてみましょう。
- 壁に背を向けて、かかとが付く状態で立つ
- 後頭部・両肩・お尻・かかとが壁に付いているかチェックする
このとき、腰と壁の隙間が手の平が入るほどの隙間があったり、頭と壁の距離が壁に頭がついたりする場合は「正常」です。
しかし、身体と壁の隙間がない、もしくは手首が入るほどの隙間ができるなどの方は、猫背の可能性が高いといえます。
猫背改善に効果的なおすすめ方法
次に、猫背改善におすすめの方法をご紹介します。
- 肩甲骨の可動域を上げる
- 体幹や背中を鍛える
- 正しい姿勢を意識する
- 整体で施術を受ける
それぞれの特徴ややり方についてご説明します。
正しい姿勢を目指して、習慣化していきましょう。
肩甲骨の可動域を上げる
猫背の改善には、肩甲骨の可動域を上げるストレッチが有効です。
特に、デスクワークやスマホ使用などで前かがみの姿勢を続けている人は、肩周りの筋肉や関節が固くなっていることがあります。
肩甲骨が固く動かなくなると、猫背になるだけでなく他の筋肉に負担がかかってしまい、疲れやすくなります。
また、肩甲骨の間には脂肪燃焼を促進する場所でもあるため、肩甲骨を動かすことでダイエット効果も期待できます。
次にご紹介する方法で、肩周りの筋肉をほぐしていき、姿勢改善と美しい背中のラインを目指しましょう。
肩甲骨ストレッチ
肩甲骨ストレッチの手順は、以下の通りです。
呼吸をゆっくりしながら、気持ちの良い範囲で行いましょう。
- 両腕を横から上にあげていき伸ばす
- 頭の上で両方の手のひらを合わせる
- 腕は耳から離れないようにする
- 肘はできるだけ真っ直ぐ伸ばす
- 肘を曲げながら手のひらを外側に向けていく
- 肩の横まで肘を開き、さらに手のひらを外側に向けながら後ろに引いていく
- ①のポジションにゆっくり戻す
- ①~⑦を10回ほど繰り返す
左右の肩甲骨を背中の中心に引き寄せる意識で行うのがポイントです。
体幹や背中を鍛える
猫背は、背中側の筋肉が弱くなる傾向があります。
そのため、背筋を鍛えていくことで前傾した背骨や上半身を支えやすくしていきます。
また、正しい姿勢を保つために体幹の筋肉を鍛えることも重要です。
体幹を鍛えることで、正しい姿勢を維持します。
なお、腹筋などインナーマッスルに重要な主な筋肉は、大腰筋(腸腰筋)と腹横筋です。
姿勢を支える重要な役割を担う筋肉で、骨盤を前傾させて腹圧を上げる働きがあります。
次に、大腰筋(腸腰筋)と腹横筋を効率的に鍛える方法をご紹介します。
- 仰向けになり、手は体の脇に置く
- 足を伸ばしたまま3秒かけてゆっくり上げる
- 5秒かけてゆっくり下げる
上記のトレーニングなどを行いながら、正しい姿勢に必要な筋肉をバランス良く鍛えていきましょう。
正しい姿勢を意識する
次に、あらゆる場面で意識するべき正しい姿勢を説明していきます。
立ち姿での正しい姿勢は、横から見たときに、耳の後ろ、肩先、骨盤と太ももの付け根辺り、膝、くるぶしの5つが一直線の状態になります。
また、座った際の正しい姿勢は、椅子に深く腰掛けて座骨を座面に当てて、背筋を伸ばした状態です。
さらに、椅子に座ってパソコン作業をする場合の適切なディスプレイまでの距離は40cm以上、肘の角度は90°以上、加えて、足裏全体を床にしっかりつけた状態です。
その他、スマホの画面を見るときは、スマホの位置は目のあたりに置き、あごを引いた状態で真っ直ぐスマホを見るのが良いでしょう。
以上のような正しい姿勢の意識を持ちながら日常生活を過ごすことで、猫背改善につながります。
整体で施術を受ける
上記でご紹介した、肩甲骨ストレッチや体幹や背中を鍛えることは、猫背の改善に有効です。
しかし、猫背の姿勢が癖づいてしまっている人には根本的なアプローチをしないと、一時的に良くなってもすぐに再発し、猫背状態に戻ってしまいます。
そのため、猫背の根本的原因を追求して改善を目指すには、身体全体のバランスを整えることを目指す整体がおすすめです。
整体では、一人ひとりのライフスタイルから猫背の原因を徹底的に究明することで、猫背の根本的改善を図ります。
当治療院が行う猫背改善アプローチ
当治療院としては、猫背は背中や腰だけが原因ではなく、土台である骨盤のズレや動きが深く影響していると考えています。
また、骨盤のズレは、内臓の機能低下にもつながり、内臓を守ろうとするため猫背になりやすくなります。
そこで、当治療院では骨盤矯正や内臓機能を高める独自の施術方法を行うことにより、総合的に身体のバランスを整えていきます。
その結果、猫背改善を通して美しいボディラインの実現、さらには、代謝が良くなることで得られるダイエット効果などが期待できます。
当治療院の猫背改善事例
CASE 1:精神的な苦しさが不思議なくらい良くなった
症状 | 気分障害 呼吸が浅い 猫背 |
年齢・性別 | 48歳・男性 |
お住まい | – |
治療内容 | 妙見活法整体 |
CASE 2:10代の頃から悩んでいた猫背が一回で!!
症状 | 10代の頃から続く猫背 肩こり |
年齢・性別 | 36歳・男性 |
お住まい | 東京都調布市 |
治療内容 | 妙見活法整体 |
当整体院の猫背矯正や反り腰の改善の治療アプローチについて、以下の症状別メニューでも詳しく解説しております。
まとめ
猫背には世代別や生活スタイルに合わせた原因があり、放っておくと身体の不調や症状につながる可能性があります。
また、猫背の根本的改善には骨盤矯正など歪んだ身体を整える整体が効果的です。
そのため、猫背改善には安心して施術が受けられる治療院を探しましょう。
猫背の根本的改善を目指したい方は、ぜひ一度「月辰会活法整体院」にご相談ください。
あなたに合わせたオーダーメイドの施術で猫背の根本的改善を目指します。
猫背の根本治療の整体院なら千葉県習志野市の「月辰会活法整体」
- 月辰会活法整体院
- 住所:〒275-0016 千葉県習志野市津田沼4丁目1−25 Ⅶ C号棟 ダイワティアラ津田沼2
- 電話番号:047-454-0001
- HP:https://gessinkai-kappou.com/
- ネット予約はこちらから