最近良く聞くストレートネックという言葉は、別名「スマホ首」とも言われています。
近年、スマホを使うことが多くなり、ストレートネックは急激に増えてきています。
特に、パソコンやスマホを使う機会が多い人は注意が必要です。
さらに、猫背や運動不足の人はストレートネックを助長してしまいます。
- 「首や肩が痛い」
- 「頭痛がする」
- 「腕や手がしびれる」
などといった症状がある方は、もしかしたらストレートネックが原因かも知れません。
ストレートネックでお悩みの方は、正しい対処法を行うことで改善する可能性が高くなります。
そこで今回は、ストレートネックの原因や体に対する影響について詳しく説明します。
また、ストレートネックの簡単にできる改善方法や予防法もご紹介します。
ストレートネックでお悩みの方や疑いのある方はこちらの記事をお読みいただき、根本的な改善に役立ててください。
Contents
ストレートネックとは?
ストレートネックとは人間が本来持っているゆるやかな首の前弯アーチが失われてしまい、まっすぐな状態になっていることを言います。
人によって症状は異なりますが、現代人の約8割がストレートネックを発症していると言われています。
ストレートネックは、横から見たときに頭が肩よりも前に出ているのが特徴です。
また、スマホの長時間操作で起こりやすいため「スマホ首」とも呼ばれています。
ストレートネックを放置すると姿勢が悪いように見られるだけではなく、体のあらゆる不調につながるおそれがあります。
ストレートネックの原因
次に、日常生活で考えられるストレートネックの原因についてご説明します。
主に、下記のような原因になります。
- スマホの使いすぎ
- 長時間の不良姿勢
- 反り腰
それぞれ詳細について、確認していきましょう。
スマホの使いすぎ
ストレートネックの一番の原因とも言われているのが、スマホの使いすぎです。
スマホの画面を見る時は、どうしても前かがみでうつむき姿勢になってしまいます。
前かがみの動作が長く続くと頭の重心が前に傾き、首に大きな負担がかかります。
首に大きな負担がかかった姿勢でスマホを長時間使用していると、やがて筋肉が固まってしまいます。
硬くなった筋肉により首の骨が引っ張られ、徐々にストレートネックに変化していきます。
長時間の不良姿勢
スマホ同様にデスクワークやパソコン操作、家事を行う際、頭が前へ突き出すような不良姿勢が長く続く場合は注意が必要です。
また、猫背や巻き肩の場合も頭が前へ突き出た状態になるため、首への負担も大きくなります。
不良姿勢が続くと、首への負担が蓄積されていき、やがて頸椎の湾曲が失われてストレートネックになる可能性が高くなります。
さらに、首と骨盤とは深いつながりがあります。首のゆがみが起こると、土台になる骨盤がずれて背骨も曲がってしまいます。
すると、背骨付近を通る自律神経や背骨近くの筋肉のバランスが崩れてしまうため、血行不良を引き起こして、体の不調につながります。
反り腰
骨盤が前傾する反り腰の人は、体のバランスを取るために胸を張る姿勢になるため、人間が本来持つゆるやかなS字の形が崩れてしまいます。
すると、首の筋肉が緊張してしまい、首の湾曲も失われます。
また、妊娠の人はお腹が大きくなると体の重心が前に移るため、上半身を反らした反り腰の姿勢になり、ストレートネックになりやすくなります。
ストレートネックがもたらす体への影響
ストレートネックはそのままにしておくと、体へのさまざまな影響を及ぼすおそれがあります。
主に、次のような体への影響が考えられます。
- 肩こり
- 猫背姿勢が定着
- 頭痛
- 頸椎椎間板ヘルニア
- 自律神経が乱れる
それぞれの症状や病気について、詳しく説明していきます。
肩こり
ストレートネックは、首周りの筋肉を緊張させて血管を圧迫します。その結果、首から肩にかけての血流が悪くなります。
首周りから肩にかけて血流が悪くなると、肩周りの筋肉も緊張してしまい、肩こりを誘発してしまいます。
特に、女性は男性に比べて首の筋肉が弱く首に負担がかかりやすいため、ストレートネックになりやすく、肩こりを引き起こす確率も高くなります。
猫背姿勢が定着
猫背がストレートネックを引き起こすことがありますが、その逆に、ストレートネックが猫背を引き起こすこともあります。
ストレートネックになると、首に大きな重さがかかり、自然と顔が前に出ようとします。
その結果、体はバランスを安定させようとするあまり、背中が丸まり猫背の姿勢を取ってしまいます。
やがて、猫背姿勢で筋肉や関節の動きが固定してしまうため、猫背が定着してしまいます。
頭痛
ストレートネックにより、首や肩の筋肉が緊張状態で硬くなると、血管が圧迫されて脳へと送られる血液量が減少します。
その結果、緊張型頭痛や片頭痛など一次性頭痛を発症するリスクが高まります。
特に、緊張型頭痛は病院では原因不明として扱われることが良くありますが、その場合は首や肩の筋肉の緊張による原因が多いです。
頸椎椎間板ヘルニア
ストレートネックは、頚椎椎間板ヘルニアの初期状態とも言われています。
椎間板は骨と骨の間にあり、衝撃を和らげるクッションの役割をしています。
ストレートネックで首の湾曲が失われてしまうと、頭の重みで椎間板がはみ出てしまい、神経を圧迫してしまいます。
その結果、痛みや手のしびれや筋力低下などの症状が表れます。
自律神経が乱れる
ストレートネックが原因で筋肉が硬くなると、神経が圧迫されて自律神経が乱れることがあります。
自律神経が乱れてしまうと、不眠や便秘など、さまざまな体の不調を引き起こします。
また、やる気が起こらないなど、メンタル面にも影響がでてしまいます。
ストレートネックのセルフチェック
次に、壁が近くにあればすぐにできるストレートネックのチェック方法をご紹介します。やり方は以下の通りです。
①背中側を壁に向けて立つ
②かかとを壁に当てる
③次にお尻、肩の順番で壁に当てる
④かかと・お尻・肩が全て壁についている状態で、頭が壁に当たるかどうか確認する
このとき、頭が壁に当たらない場合はストレートネックの疑いがあります。
また、頭が当たるものの窮屈に感じたり痛みがでる場合も、ストレートネックを疑います。
逆に、頭が自然と壁に当たる場合は、ストレートネックの可能性は低くなります。
なお、自然に立っている状態でも顔を少し見上げただけで首に痛みがある場合は、ストレートネックの重度の状態と考えられます。
逆に、違和感がでる程度でしたら軽度と言えます。
ストレートネックの改善方法
次に、ストレートネックの改善方法についてご説明します。
主に、次のような改善方法があります。
- 病院で診察
- 整体を受ける
- 軽い運動
- ストレッチ
それぞれの特徴について、確認していきましょう。
病院で診察
病院では、ストレートネックが生まれつきのものなのか、日常生活でできたものなのかを、診察で判断してもらえます。
また、病院で診てもらう大きなポイントは、ストレートネックだと思っていて病気が隠れている場合の早期発見です。
そのため、ストレートネックが首痛やしびれなどの症状を伴う場合は、早めに病院での診察をおすすめします。
整体を受ける
整体院では、ストレートネックの根本的原因になる骨盤のゆがみや筋肉の緊張を整える施術をしてくれます。
また、首の骨一つひとつのゆがみや周辺の筋肉の緊張を詳しく検査しながら、固まった筋肉をほぐしていきます。
その結果、ストレートネックの改善を図ると同時に筋肉のバランスが良くなり、全身の血行促進につながるため、疲労回復や代謝向上に効果が期待できます。
軽い運動
病院や整体院で体を整えた上で、さらに運動を行うことで、ストレートネック改善の相乗効果を生み出します。
ストレートネックによる前傾姿勢の状態は、肩甲骨が動かないまま固定されているため、肩甲骨周囲の血流が悪くなっています。
そのため、首から肩甲骨にかけて筋肉を動かすことによって肩甲骨の動きが良くなり、ストレートネックの改善につながります。
安全に始められる運動でおすすめなのは、散歩です。腕をしっかり振ることにより、肩甲骨周りの筋肉をバランス良く動かすことができます。
ストレッチ
ストレッチは、場所や時間を選ばず気軽に行えるため、大変便利で効果的です。
次に、首動かしストレッチをご紹介します。
少しずつ丁寧に行うことで、首の筋肉の緊張が解けて血行が良くなり、ストレートネックの改善に効果的です。
首動かしストレッチのやり方は、以下の通りです。
①首を左右にゆっくりと傾ける
②次に、首を左右に傾けた際に傾けた方の肩も落としていく
③首だけを左右に動かす
④次に、首を左右に動かして、動かした方向に体も向ける
⑤2~3回繰り返す
特に、②と④は首だけではなく、体の連動性も高められる効果的なストレッチです。
ストレートネックでは、首周辺の筋肉が緊張しているため、体全体をスムーズに動かすことが難しくなっています。
そのため、首と体を連動して動かすことにより、体全体の柔軟性を高めていきます。
なお、ストレッチは必ず呼吸とともに行い、気持ちの良い範囲で進めてください。
自分で簡単にできるストレートネック予防法
次に、日常生活で行うストレートネックの予防法についてご紹介します。
主に、次のような予防法があります。
- スマホ使用を工夫する
- 長時間同じ姿勢を避ける
- 正しい座り方を意識する
- 頭や首にフィットした枕を使う
ご自身のライフスタイルに合わせて実践していきましょう。
スマホ使用を工夫する
スマホを使うときの注意すべき姿勢は、頭を下げすぎないことです。
頭を下げすぎないために、できるだけスマホを目の高さに合わせて使いましょう。
また、スマホで動画や文字を見るときは、スマホを高く持って反対の手で肘を支えるなどの工夫をしましょう。
さらに、30分以上のスマホの連続使用は、出来る限り避けましょう。
長時間同じ姿勢を避ける
長時間同じ姿勢を続けていると首の角度が固定されるため、ストレートネックを誘発しやすくなります。
同じ姿勢を続けないためにも、適度な休憩やストレッチなど首や肩周辺を動かすことが重要です。
特に、デスクワークの時間が長い人は、パソコン操作で同じ姿勢を続けることが多くなります。
30分〜1時間を目安に、軽く身体を動かすように心がけてください。
また、なかなか休憩ができない場合でも、その場でストレッチや背伸びなどを行いましょう。
正しい座り方を意識する
座りながら行うパソコン操作などは、無意識に首が前へ出やすくなるため、座る際の正しい姿勢を意識しましょう。
正しい座り方の意識とは、背骨と頭のてっぺんが真っすぐに骨盤が立つように座ります。
座ったときの膝の位置は、90度に曲がっている状態が良いです。
足が床に安定されるため、股関節も90度以上に保てて骨盤が立ち、座りやすくなります。
また、自分に合った机と椅子を選び、正しい姿勢でパソコンに向かうことが重要です。
頭や首にフィットした枕を使う
ストレートネックを改善するには、毎日使う枕の見直しも大切です。
就寝時は首の角度が長時間固定されることがあるため、枕の高さが合わないと首へ大きな負担がかかってしまいます。
高すぎる枕を使って寝ている人は、首が常に下を向いているような姿勢となり、容易にストレートネックの状態を作り出してしまいます。
また、柔らかすぎる枕を使用している人は頭部を安定させようと、常に首が緊張した状態が続くため、負担がかかります。
枕は高すぎず柔らかすぎないものがよいため、自分のサイズに合ったものを選びましょう。
枕選びのポイントとしては、床と首の角度が15度くらいになるのが理想と言われています。
しかし、体型や骨格によって合う合わないがあるため、可能であれば複数の枕を試してみましょう。
もし、枕が合わない場合はタオルなどで調節する方法も試してください。
まとめ
今回は、日本人の約8割が発症しているとも言われるストレートネックについてご説明いたしました。
もし、肩こりや姿勢の悪さなどを感じている場合は、上記のセルフチェックを行い、不調の原因がストレートネックではないか一度確かめてみましょう。
また、日常生活のくせなど無意識に起こりやすいストレートネックは、なかなか一人では直しにくいものです。
もし、ストレートネックで辛い痛みでお困りの方は、近くの病院や整体院など専門家に相談してみると良いでしょう。
月辰会活法整体院では、初めて来院される方のストレートネックの悩みについて、時間をかけてカウンセリングを行い、オーダーメイド施術により根本改善に努めております。
患者様一人ひとりの日頃の生活習慣に合わせたアドバイスやアフターフォローにより再発防止のサポートも行なっております。
千葉県習志野市の付近でストレートネックにお悩みの方は「月辰会活法整体院」へ、お気軽にご相談ください。
ストレートネック症状による不調の改善は「月辰会活法整体」まで
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