「肩甲骨の左側だけが突然痛むのはなぜ?」 放置していい筋疲労か、内臓疾患の警告かを見極められず悩む人は少なくありません。
肩甲骨の左側の痛みは、その約7割が姿勢と筋肉のこわばりが原因となっており、整体等の治療院での改善が可能です。
しかし、胸の圧迫感や冷汗を伴う痛みがある場合は、急性心筋梗塞などの危険な症状につながる可能性があるため、救急受診が必要となる場合があります。
本記事では、肩甲骨の左側が痛む場合の主な原因を整理し、肩甲骨左側の痛みに関連する病気や疾患、危険な症状の見分け方、痛みの改善方法について解説しています。
また、肩甲骨の左側が痛む場合の解消法として、自宅でできる肩甲骨ストレッチや日常生活における予防方法、改善しない時の医療機関や治療院の選び方、当院での施術事例などを紹介しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
- 1 肩甲骨の左側だけが痛むのはなぜ?考えられる原因一覧
- 2 肩甲骨左側の痛みに関連する主な病気・疾患
- 3 肩甲骨左側の痛みを改善する方法
- 4 改善しないときの相談先と医療機関の選び方
- 5 肩甲骨の痛みを予防・再発防止のために見直す生活習慣と日常ケア
- 6 当治療院が行う肩甲骨の痛み改善のアプローチ
- 7 当治療院の左側にある肩甲骨の痛み改善事例
- 8 まとめ|肩甲骨の左側が痛むときは早めの対応を
- 9 肩甲骨の痛み の根本治療の整体院なら千葉県習志野市の「月辰会活法整体」
肩甲骨の左側だけが痛むのはなぜ?考えられる原因一覧
肩甲骨の左側に限定して痛みが生じる背景には複数の要因が絡み合うことが多いです。
痛みの質や発生タイミングを手がかりに原因を推定することで、適切な対処や受診先を判断しやすくなります。
以下に主な原因を大きく4つに分類し、それぞれの特徴を解説します。
原因カテゴリ | 特徴的な痛みの性質 | 関連臓器・部位 | 想定される受診科 |
筋肉・骨格の問題 | ・鈍い痛み ・動作時に増悪 ・休息 ・温熱で軽快 | 僧帽筋、菱形筋、肩関節 | ・整形外科 ・リハビリ科 ・整骨院 |
内臓の関連痛 | ・締め付ける痛み ・冷汗 ・吐き気を伴うことがある ・体勢で変化しにくい | 心臓、胃、膵臓 | ・内科 ・循環器内科 ・消化器内科 |
神経・血管の障害 | ・ビリビリする電撃痛 ・しびれを伴う ・姿勢で増悪 | 頸椎、肋間神経、椎骨動脈 | ・脳神経外科 ・神経内科 ・整形外科 |
生活習慣・日常動作 | ・重だるさ ・午後から悪化 ・休息で軽快 | 肩甲帯全体 | ・整形外科 ・リハビリ科 ・産業医 |
筋肉や骨格のゆがみ・疲労が原因の場合
長時間のデスクワークやスマートフォン操作により猫背姿勢が続くと、僧帽筋や菱形筋が過緊張を起こしやすくなります。
左肩を下げてカバンを持つ習慣も左右差を強調し、肩甲骨の内側に局所的なトリガーポイントが形成されることがあります。
痛みは動かしたときに強まることが多く、温熱やストレッチで一時的に軽快しやすい点が特徴です。
慢性化すると筋膜同士の滑走障害が生じ、可動域の制限や頭痛を併発するケースも報告されています。
主なチェックポイント
- 肩を回したときにゴリゴリと音が鳴る。
- 姿勢矯正ベルトを装着すると痛みが軽減する。
- 押圧やストレッチで痛みが再現される。
内臓の不調による関連痛の場合
内臓由来の痛みは体表の特定部位に放散することがあり、これを関連痛と呼びます。
左肩甲骨周辺の関連痛は狭心症や心筋梗塞、胃潰瘍、膵炎などで生じることが知られています。
締め付けられるような強い痛みや、冷汗・吐き気・呼吸困難を伴う場合は速やかに救急要請が必要です。
身体を動かしても痛みが変化しにくい点が運動器由来の痛みとの鑑別ポイントとなります。
心臓疾患と肩甲骨痛の関連については日本循環器学会が詳しく説明しています。
注意すべき症状
- 突然の激痛が5分以上続く。
- 左腕や顎、背部に痛みが放散する。
- 冷や汗や意識朦朧を伴う。
神経や血管に関係する場合
頸椎症や椎間板ヘルニアにより神経根が圧迫されると、肩甲骨周囲に放散痛やしびれが起こります。
また、頸肋症候群や胸郭出口症候群では鎖骨下動脈や腕神経叢が絞扼され、腕への血流障害や神経痛が生じやすくなります。
首を後屈・回旋したときに痛みが増す場合は、頸椎由来の可能性が高いと考えられます。
検査・セルフチェック方法
- 病院で実施するスパーリングテストで肩甲骨に放散痛が出るか。
- 長時間の読書やスマホ操作でしびれが悪化するか。
- 仰向けで首を支えると痛みが軽減するか。
生活習慣や日常動作が引き金になることも
バッグを同じ肩で持つ、片側だけで授乳する、肘をついて頬杖をつくなど、日常の小さなクセが左右非対称の負荷を蓄積させます。
精神的ストレスが交感神経を刺激すると筋緊張が高まり、夕方にかけて肩甲骨周囲が重くなることもあります。
就寝中に横向き姿勢が長時間続くと、左肩甲骨下角付近の軟部組織が圧迫され、起床時の痛みとして現れるケースもみられます。
日頃からの予防改善ポイント
- 荷物は左右交互に持ち替える。
- 1時間に1回は立ち上がり肩甲骨を寄せる体操を行う。
- 就寝用枕の高さを見直し、頸椎の自然なカーブを保持する。
肩甲骨左側の痛みに関連する主な病気・疾患
肩甲骨の左側が痛む背景には、筋肉疲労だけでなく内臓疾患や神経障害など幅広い病気が潜んでいることがあります。
早期に原因を見極めなければ、重篤な病気を見逃すリスクがあるため注意が必要です。
ここでは主な疾患を領域別に整理し、それぞれの特徴とチェックポイントをまとめます。
内臓疾患に起因する可能性のある病気(心臓・胃・膵臓など)
内臓の痛みが体表の離れた部位に放散する「関連痛」は医学的に確立した概念です。
肩甲骨の左側は、特に心臓・胃・膵臓・肺など胸腹部臓器の警告サインとして現れることがあります。
胸部症状が乏しくても生命に関わるケースがあるため、該当する症状があれば速やかな受診が必要です。
病名 | 主な随伴症状 | 肩甲骨痛の特徴 | 受診目安 |
急性心筋梗塞 | ・冷汗 ・吐き気 ・胸部圧迫感 | 左肩〜肩甲骨へ締め付けるような痛み。 運動や安静で改善しない痛み。 | 直ちに救急要請 |
狭心症 | ・労作時の胸痛 ・息切れ | 数分〜10分程度の間欠的な放散痛 | 循環器内科へ早急に相談 |
胃潰瘍・十二指腸潰瘍 | ・みぞおちの痛み ・吐血 ・黒色便 | 背部中央〜左肩甲骨に刺すような痛み | 消化器内科を受診 |
急性膵炎 | ・上腹部激痛 ・嘔吐 ・発熱 | 前屈で軽減し、仰臥位で増悪する背部痛 | 救急外来を受診 |
肺炎・自然気胸 | ・発熱 ・咳 ・呼吸困難 | 深呼吸や咳で増悪する肩甲骨痛 | 呼吸器内科または救急外来 |
整形外科的な病気(肩関節周囲炎・頸椎症など)
運動器由来の痛みは肩甲骨周囲の筋肉・靭帯・骨関節が炎症や変性を起こすことで発生します。
症状は動作や姿勢で増減するケースが多く、画像検査による鑑別が有効です。
病名 | 原因・誘因 | 主訴 | セルフチェックポイント |
肩関節周囲炎(四十肩・五十肩) | ・腱板炎 ・関節包炎 | 挙上制限、夜間痛 | 腕を真横に上げにくい。 |
頸椎症・椎間板ヘルニア | ・加齢変性 ・長時間の前傾姿勢 | 頸部痛、放散痛、しびれ | 首を反らすと痛みやしびれが悪化。 |
肩甲背神経障害 | 反復のオーバーヘッド動作 | 肩甲骨内側の鈍痛、灼熱感 | 腕を後方に回すと痛む。 |
胸郭出口症候群 | ・鎖骨下での神経 ・血管圧迫 | 腕のしびれ、チアノーゼ | 腕を挙上すると症状出現。 |
その他の疾患(帯状疱疹・神経障害など)
ウイルス感染や末梢神経障害、血流障害などが肩甲骨痛を引き起こす例もあります。
皮膚症状やしびれを伴う場合は速やかに医療機関を受診しましょう。
病名 | 特徴的症状 | 注意点 |
帯状疱疹 | ・片側性の水疱 ・電撃痛 | 皮疹出現前から神経痛が始まる |
大動脈解離 | ・激しい背部痛 ・血圧差 | 緊急手術が必要な致死的疾患 |
自己免疫疾患(関節リウマチなど) | ・多関節痛 ・朝のこわばり | 早期治療で関節破壊を抑制 |
放置が危険な症状の見分け方と緊急性の判断基準
以下のような症状を伴う肩甲骨左側の痛みは、緊急性が高い可能性があります。
一つでも該当すれば迷わず、救急要請または専門科を受診しましょう。
想定される疾患 | 危険サイン | 対応 |
急性心筋梗塞 大動脈解離 | ・冷汗 ・意識消失 | 救急車を呼ぶ |
自然気胸 肺塞栓症 | ・突然の激痛 ・呼吸困難 | 救急外来 |
帯状疱疹 重症感染症 | ・高熱 ・皮疹 | 皮膚科・内科 |
頸椎疾患 脳卒中 | ・上肢の麻痺や脱力 | 脳神経外科・整形外科 |
「いつもと違う」「経験したことのない」痛みは身体が発する危険信号です。
迷ったときはためらわず医療機関を受診し、命に関わる疾患を最優先で除外しましょう。
肩甲骨左側の痛みを改善する方法
肩甲骨まわりの痛みは原因に合わせた対策を行うことで多くの場合軽減できます。
ここでは自宅でできるストレッチや運動、姿勢改善、医療機関の活用法、セルフチェックの手順を具体的に解説します。
ストレッチと運動
固まった筋肉をほぐし、可動域を広げることは痛み改善の基本です。
とくに僧帽筋・菱形筋・広背筋にアプローチすることで血流が促進され、疲労物質が流れやすくなります。
効果的なストレッチ方法を以下にご紹介します。
ストレッチ名 | やり方のポイント | 目安回数 |
肩甲骨はがし | 肘を90度に曲げ壁に当て、体を前に倒して肩甲骨を寄せる | 左右各30秒×2セット |
胸椎回旋ストレッチ | 四つ這いから片腕を天井方向へ開き胸をひねる | 左右各10回 |
タオルラットプル | タオル両端を持ち頭上で引き裂くように下げる | 15回×2セット |
筋力トレーニングで再発防止
弱い筋肉は姿勢の崩れと痛み再発を招きます。
ゴムバンドを使ったローイングやプランクで肩甲帯を支える僧帽筋下部と腹横筋を鍛えましょう。
週2〜3回、48時間以上の休息を挟むと筋損傷を防げます。
運動時の注意点
痛みが強い急性期は、アイシングと安静を優先し、無理なストレッチは避けます。
医師から炎症止めを処方されている場合は運動開始時期を必ず相談してください。
適切な姿勢の保持
長時間の不良姿勢・踵重心姿勢は「巻き肩」や「スマホ首」を招き、肩甲骨内側の筋緊張を高めます。
仕事環境と生活動作を見直すだけで痛みが軽減するケースも少なくありません。
デスクワークで意識したいチェック項目は以下の通りです。
確認項目 | 理想的な設定 | 確認頻度 |
モニター位置 | 目線と同じ高さ・腕一本分離す | 毎日 |
椅子の高さ | 膝が90度・足裏全体が床に接地 | 週1回 |
休憩タイミング | 30分に1度立ち上がる | 随時 |
寝具の選び方と睡眠姿勢
枕は高すぎると頸椎が屈曲し肩甲骨周囲に負担がかかります。
首が自然なS字を保てる高さの低反発枕と、体圧分散性の高いマットレスを選びましょう。
スマホ使用時のポイント
スマホ画面は顔の高さまで持ち上げ、肘を体側に寄せると首と肩甲骨の負荷を減らせます。
15分ごとに画面から目を離し、肩をすくめて下ろすリセット動作を行ってください。
医療機関や整体院の利用
自己対処で改善しない場合や、しびれ・発熱を伴う場合は医師の診断が不可欠です。
整形外科では画像検査により骨・関節の異常を確認し、必要に応じてリハビリや薬物療法を行います。
病院で行われる治療方法は以下の通りです。
治療法 | 治療内容 | 適応症例 |
理学療法 | 温熱・電気・超音波などで血流改善 | 慢性痛、拘縮 |
注射治療 | トリガーポイント注射やヒアルロン酸 | 強い筋緊張、炎症 |
薬物療法 | NSAIDs・筋弛緩剤・ビタミン剤 | 急性痛、神経痛 |
整体・鍼灸のアプローチ
筋膜リリースや関節モビライゼーションで可動域を広げ、東洋医学的には経絡の流れを整えます。
国家資格(柔道整復師・鍼灸師)を持つ施術者を選びましょう。
受診までの応急処置
痛みが鋭い場合は冷却を20分行い腫れを抑えます。
慢性的に張る場合は入浴やホットパックで温め、血行を促進すると楽になります。
症状のセルフチェック方法
痛みの程度や範囲を可視化し、医師に正確に伝えることが早期改善への近道です。
チェック結果はアプリやノートに記録して経過を追いましょう。
次のようなセルフチェック項目を確認しましょう。
- 腕を上げたときに肩甲骨内側がズキッと痛む
- 左背部に放散するしびれがある
- 深呼吸で痛みが増す
自己判断が危険なサイン
圧迫感のある胸痛や冷や汗を伴う場合は心筋梗塞の可能性があるため119番通報が必要です。
48時間たっても痛みが変わらない場合は医療機関を受診しましょう。
経過観察の記録方法
痛みの強さを0〜10で数値化し、発症時刻・動作・服薬状況を記録します。
診察時に提示すると診断精度が高まります。
改善しないときの相談先と医療機関の選び方
肩甲骨の左側の痛みがセルフケアや数日の安静で改善しない場合は、早めに医療機関へ相談することが重要です。
痛みの持続期間や併発症状によって受診すべき診療科や施設が異なるため、症状に合った専門家を選ぶことで的確な診断と治療が受けられます。
病院で診てもらうべき症状と受診の目安
次のような症状がある場合は、すぐに病院を受診してください。
急を要する危険サイン
・胸部圧迫感や左腕への放散痛を伴う
・冷や汗や息切れ、めまいを伴う
・発熱や吐き気、嘔吐がある
・痛みが急激に悪化する、または夜間に増強する
受診までに注意したいポイント
症状の発症時間、痛みの強さ、誘因となった動作、既往歴や服薬状況などをメモしておくと、診察時に役立ちます。
整形外科・整骨院・内科の使い分けガイド
同じ肩甲骨の痛みでも、原因によって適切な診療科が変わります。
以下の表を参考にして受診先を選びましょう。
主な症状 | 推奨診療科 | 推奨理由 |
動かしたときに肩甲骨周囲だけが痛む しびれや麻痺なし | 整形外科 | 骨・関節・筋肉の疾患を画像検査で確認できる |
湿布や安静で改善しない慢性痛 姿勢のゆがみやこりを感じる | ・整骨院 ・整体院 | 手技療法で筋膜リリースや姿勢調整が可能 |
胸部圧迫感や動悸を伴う 食後に悪化・背部への放散痛 | 内科(循環器内科・消化器内科) | 心疾患や消化器疾患など内臓由来の痛みを鑑別 |
検査で何がわかる?診断までの流れ
病院では、問診・視診・触診に加えて以下の検査が行われます。
画像検査
・X線(レントゲン):骨折や関節変形を確認
・MRI:椎間板ヘルニアや軟部組織の炎症を把握
・超音波(エコー):筋損傷や血流障害をリアルタイムで評価
生理機能検査
・心電図:狭心症や心筋梗塞の可能性を確認
・血液検査:炎症反応や膵酵素など内臓疾患の指標を測定
これらの結果を総合し、整形外科医や内科医が最終診断を行います。
整体や整骨院での施術内容と通院目安
医療機関で緊急性の高い疾患が否定された場合でも、筋膜や姿勢由来の痛みが残るケースがあります。
そのようなときは整体や整骨院でのケアが有効です。
主な施術内容
・筋膜リリースやトリガーポイント療法による血流改善
・肩甲骨はがしやストレッチで可動域を拡大
・姿勢指導と日常動作の修正
通院頻度と期間
急性症状:週1〜2回の施術を2〜4週間継続
慢性症状:2〜4週ごとにメンテナンス施術を行い、3カ月前後で再評価
ただし、症状の経過には個人差があるため、担当施術者の指示に従いましょう。
肩甲骨の痛みを予防・再発防止のために見直す生活習慣と日常ケア
肩甲骨の左側に痛みが起こる背景には、筋肉の緊張や血行不良など複数の要因が絡んでいます。
日常生活を見直し負担を減らすことで再発リスクの低下が期待できます。
ここでは運動・姿勢・ストレス管理・メンテナンスの四つの観点から具体策を解説いたします。
肩甲骨まわりを柔軟に保つ運動習慣
肩甲骨周囲の筋群を動かすことで血流が促進され痛み物質の滞留を防げる。
厚生労働省が推奨する「健康づくりのための身体活動基準2023」では週4回で60/日を目安に中強度運動することが奨励されている。
自宅でできる簡単ストレッチ
ステップ①:指を組んで腕を引き上げる
- 両手の指を身体の正面でしっかりと組みます。
- 腕を伸ばしたまま、斜め上に向かって引き上げましょう。
- このとき、肩甲骨が背中の内側に引き込まれる感覚を意識します。
ステップ②:肩甲骨を意識して腕を振り下ろす
- 引き上げた腕を、胸の高さまで自然に下ろします。
- 腕の力ではなく、肩甲骨の動きに合わせて腕がついてくるように意識してください。
- この上下の動きをゆっくりと繰り返します。
ポイント:
- 肩甲骨の動きに連動して腕が自然に動くようになると、背中に肩甲骨が浮き出てきます。
- 肩甲骨がしっかり動いていれば、背中の柔軟性が良い証拠です。
筋力トレーニングで肩甲骨を安定
ステップ①:姿勢を整えて準備する
- 背筋を伸ばし、胸を張ってイスに座ります。
- 両手に1本ずつペットボトルを持ちましょう。
ステップ②:肘を曲げて持ち上げる
- 肘を90度に曲げた状態から、両腕をゆっくり真上に持ち上げます。
- その後、再び肘が90度になる位置まで戻します。
- 動作はゆっくり丁寧に行いましょう。
ステップ③:回数とセット数
- この動作を 15回 × 3セット 行うのがおすすめです。
注意ポイント:
- 胸をしっかり張ることを常に意識しましょう。
- 猫背にならないよう、背中を真っ直ぐに保つのが効果アップのコツです。
運動の頻度と注意点
ストレッチは毎日、筋トレは週2〜3回を目安に行いましょう。
痛みが強い日は可動域を無理に広げず医療機関で検査を受けてください。
目的 | 種目 | 回数・時間 | 効果 |
柔軟性向上 | 肩甲骨はがしストレッチ | 15秒×3 | 拘縮予防 |
筋力強化 | チューブローイング | 10回×3 | 肩甲帯安定 |
血流改善 | 肩回し体操 | 1分×3 | 疲労物質排出 |
正しい姿勢の維持と椅子・寝具の見直し
長時間にわたる不良姿勢は、左側だけでなく右肩甲骨にも過剰な伸張負荷を与えてしまいます。
特にデスクワーク中心の生活では、姿勢や作業環境の見直しが必要です。
実際に、椅子や寝具を見直すだけで筋肉の緊張が30%以上軽減したという報告もあります。
正しい姿勢を保ち、適切な椅子や寝具を使用することが、肩甲骨の負担を軽くするためにとても大切です。
デスクワーク時の姿勢チェックポイント
モニターは、上端が目線と水平になるように設置し、自然に顎を引いた姿勢を保つことが理想的です。
また、肘は90度に曲げた状態にし、足裏は床にしっかりと接地させ、骨盤を立てて座ることで、上半身全体のバランスが安定します。
椅子と机の高さ調整
椅子の座面は、膝の角度が90度になる高さを目安に設定すると、下半身への負担が軽減されます。
さらに、キーボードの位置は肘より2〜3cmほど低くなるように配置すると、肩が不必要に持ち上がらず、肩こりや肩甲骨の緊張を防ぐことができます。
寝具の選び方と枕の高さ
マットレスは、硬すぎず、かといって沈み込みすぎないものを選ぶことが重要です。
これにより、脊柱の自然なS字湾曲を保つことができます。
また、横向きで寝た際に頸椎(首の骨)が床と平行になるように、枕の高さを基準にして微調整を行いましょう。
ストレスと自律神経の乱れが肩甲骨の痛みに影響
肩甲骨周辺の痛みは、単なる肉体的な問題だけでなく、心理的ストレスによっても引き起こされることがあります。
ストレスは交感神経を優位にし、筋肉を長時間収縮させる状態を作り出します。
日本整形外科学会でも、肩こりや背部痛の要因としてメンタル面の影響があることを指摘しています。
ストレスが筋緊張を引き起こす仕組み
ストレスを感じると、体内ではアドレナリンが分泌され、それが血管を収縮させます。血管が収縮すると、筋肉への酸素供給が滞り、結果として乳酸が蓄積しやすくなります。
この乳酸が痛みの受容器を刺激することで、肩甲骨周辺に不快感や痛みをもたらします。
リラクゼーション法と睡眠の質向上
ストレスを軽減するには、日常生活にリラクゼーションを取り入れることが効果的です。
たとえば、腹式呼吸を1分間行うだけで、自律神経のバランスが整い、副交感神経が優位になりやすくなります。
また、夜22時以降にはスマートフォンやPCなどのブルーライトを避け、7時間程度の十分な睡眠時間を確保することで、身体の回復力が高まります。
メンタルケアの具体的な取り組み
ストレスを日常的に管理するためには、認知行動療法に基づくアプリの活用や、マインドフルネス瞑想を毎日5分だけ行うといった簡単な習慣が効果的です。
また、より専門的なサポートを求める場合は、心療内科でのカウンセリングを受けることで、心身のバランスをより安定させることができます。
専門家のケアを取り入れた定期的なメンテナンスのすすめ(整体・リハビリなど)
肩甲骨の痛みを根本から改善するには、セルフケアだけでなく、定期的な専門的ケアを取り入れることも検討しましょう。
自己流のケアでは、体の可動域に左右差が残ることがあり、これが痛みの再発要因になることもあります。
整体院・整骨院で得られるメリット
整体や整骨院では、骨盤や背骨のアライメント(骨格の整列)を調整することで、肩甲骨の位置を本来の状態に戻す効果が期待できます。
また、筋膜リリースによって筋肉の柔軟性が高まり、疼痛の閾値(痛みを感じるまでの基準)が上がることで、慢性的な痛みを抑えることができます。
フィジカルセラピーと自主トレ指導
理学療法士によるリハビリでは、科学的に設定された運動負荷に基づいて適切な運動が行われ、効率的な回復が見込めます。
さらに、トレーニング中のフォームをしっかり確認してもらうことで、自宅で行うトレーニングの効果も高まり、再発防止にもつながります。
メンテナンス頻度の目安と費用
定期的な通院頻度の目安としては、急性期が終了した後には2週間に1回の通院が推奨され、症状が安定してきた段階では月に1回程度のケアが一般的です。
なお、保険適用外で施術を受ける場合の費用は、1回あたり5,000円〜8,000円程度が相場とされています。
当治療院が行う肩甲骨の痛み改善のアプローチ
当院では、内臓由来の肩甲骨痛に対しても施術が可能です。
実際に病院で「胃下垂」「胃腸炎」などの診断名を貰っている方の慢性的な背部痛や、食べた後にのみ起こる背部痛などに対して妙見活法整体にて内臓の位置を調整し機能を上げることで内臓由来の背部痛を改善した実績があります。
また整形外科関連の骨格筋由来である肩甲骨の左側にだけ痛みが走った場合の施術としては、妙見活法整体にて大元の原因となる骨盤から調整を行います。
その際には骨盤へのアプローチを施し、前後・上下に捻れている骨盤を本来のあるべき場所へと戻していきます。
また、骨盤と同時に背骨の歪みも調整します。
背骨へのアプローチも当院独自の手法にて、人それぞれで異なる原因を探り出し、正しい背骨の角度へ調整し、痛みを根本から改善していきます。
また頚椎ヘルニアによる肩甲骨の放散痛なども、同様のアプローチで根本から改善していきます。
ストレスなどの自律神経由来の背部痛に関しては、妙見活法整体により精神調整と自律神経調整を行いメンタルの根本から改善していきます。
このように当院の整体は、あらゆる原因からの背部痛に対して治療法がございます。
重篤な背部痛の症状は一度医療機関を受診していただいた後に当院で根本的な内臓調整を行うことも可能です。
当治療院の左側にある肩甲骨の痛み改善事例
CASE1:頚椎椎間板ヘルニア・首こり・肩こり・背部痛の症例
項目 | 詳細 |
---|---|
症状 | 首・肩・背中〜肩甲骨の各筋肉共に筋肉の緊張が著明 長時間の同一姿勢で背部に放散痛が現れ、更に首を前屈するとその症状が強く出る 脊柱と骨盤の変位・捻じれ |
年齢・性別 | 43歳・男性 |
お住まい | 東京都船橋市 |
治療内容 | 妙見活法整体 |
CASE2:起床時の激痛な首から背中への寝違えの治療例
項目 | 詳細 |
---|---|
症状 | 仰臥位から起床時に右背部から首に激痛 頚部・背部(特に右肩甲間部)の筋緊張著明 右背部持続的疼痛 |
年齢・性別 | 54歳・男性 |
お住まい | 千葉県船橋市 |
治療内容 | 妙見活法整体 |
まとめ|肩甲骨の左側が痛むときは早めの対応を
肩甲骨の左側の痛みは、筋疲労や姿勢不良だけでなく、狭心症や胃潰瘍など内臓疾患の関連痛として現れる場合があります。
安静やセルフケアで改善しない、息苦しさやしびれを伴う、夜間も続くなどの症状があれば、速やかに循環器内科や整形外科を受診しましょう。
早期診断により重篤化を防ぎ、適切なストレッチや生活習慣の見直しで再発も予防できます。
自己判断に頼らず、専門家の評価と治療を受けることが、健康を守る最短ルートです。
肩甲骨の痛み の根本治療の整体院なら千葉県習志野市の「月辰会活法整体」
- 月辰会活法整体院
- 住所:〒275-0016 千葉県習志野市津田沼4丁目1−25 Ⅶ C号棟 ダイワティアラ津田沼2
- 電話番号:047-454-0001
- HP:https://gessinkai-kappou.com/
- ネット予約はこちらから