腹筋運動は、多くの人が健康維持や体型管理のために取り入れているエクササイズのひとつです。
しかし、間違った方法で行うと腰痛を引き起こすリスクがあります。
この記事では、腹筋運動が腰痛の原因となる理由と、その対策について詳しく紹介します。
正しいトレーニング方法も紹介するので、腰痛を避けつつ、効果的に腹筋を鍛えるためのポイントを理解しましょう。
また、腰痛の解消に腹筋運動は効果的なのかという疑問にも答えているので、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
腹筋は腰痛予防に効果的
腰は、脊椎や腹筋と共に上半身の体重を支える役割を果たしています。
そのため、腹筋を鍛えることで体幹が強化され、腰への負担軽減が期待できます。
強い腹筋は背骨を支え、姿勢を改善し、日常動作における腰への負担を軽減させてくれます。
特にインナーマッスル(深部の腹筋)を鍛えると、脊椎の安定性が向上し、腰痛のリスクが減少するのです。
腹筋運動が腰痛を引き起こす理由
腹筋は腰痛予防に効果的ですが、場合によっては腰痛を引き起こす原因となることもあります。
腹筋運動で腰痛が生じる主な原因は、以下の通りです。
- 筋力不足
- 不適切なフォーム
- 運動不足
それぞれ詳しく解説いたします。
筋力不足
腹筋運動で腰痛を防ぐためには、腹直筋だけでなく、腹横筋や脊柱起立筋など、体幹を支える筋肉全体をバランスよく鍛えることが重要です。
特に体幹の筋力(腹筋や背筋)が弱いと、日常動作でも腰に高い負荷がかかり、痛みを引き起こす原因となります。
また、筋力不足は姿勢の悪化を招き、椎間板や神経を圧迫させてしまうこともあります。
さらに、筋力不足は関節の安定性を低下させ、急な動作や同じ姿勢を長時間続けるだけでも、腰を痛めるリスクを上昇させます。
不適切なフォーム
腹筋運動の中でも、膝を90度に曲げたまま肩甲骨付近から上体を起こす動作が必要な「クランチ」や「シットアップ」といった運動は、腰部に大きな負担をかけることがあります。
これらの運動では、背中を丸めたり反らせたりする動作が多く、正しいフォームで行わないと、腰椎や背筋に過度なストレスがかかってしまうことがあるためです。
また、普段の姿勢や体の使い方に問題がある場合にも、腰痛を引き起こしやすくなる傾向があるので注意しましょう。
運動不足
運動不足は、筋力の低下と体の柔軟性を損ねる可能性があります。
特に体幹や背中の筋肉が弱くなると、脊椎を適切に支えられなくなり、姿勢の悪化や腰への過度な負担につながります。
また、筋肉の柔軟性が失われると、急な動きや長時間の同じ姿勢で緊張が蓄積し、腰痛を引き起こしやすくなります。
さらに、運動不足は血行不良を招き、筋肉や関節への栄養供給が滞ることで、組織の修復能力が低下します。これにより、小さな損傷が蓄積し、慢性的な腰痛につながる可能性があります。
正しい腹筋運動のやり方
それでは、腰に負担をかけない正しい腹筋運動とはどういったものなのでしょうか。
腰痛を防ぎつつ効果的に腹筋を鍛えるためには、正しいフォームを意識することが重要です。
こちらでは、基本的な腹筋運動のフォームと、そのポイントについて解説します。
基本的な腹筋運動の正しいフォーム
腹筋運動で最も基本的な「シットアップ(上体起こし)」のフォームを紹介します。
シットアップのやり方
シットアップは、仰向けに寝て上半身を起こす動作です。
- 仰向けに寝て膝を立て、手を頭の後ろに軽く添えます。
- 首や頭には力を入れず、肩が腰の真上にくるまで、腹筋を使って上半身を起こす
腰を反らしすぎると、腰痛の原因になるため注意しましょう。
フォームの注意点
多くの人がやってしまいがちな間違いは、腹筋運動中に首の力で起き上がろうとすることや、背中を反らせることです。
このような動きは腰痛の原因となりやすいため、体を上げる際は常に腹筋を意識し、首や背中に無駄な力が入らないように心がけてください。
効果を高める重要なポイント
腹筋運動中には、呼吸を止めないことも重要です。
息を吐きながら上体を上げ、吸いながら戻すことで、筋肉の収縮とリラックスを効率的に行えます。
これにより、腹筋への効果が高まり、腰部への負担を軽減することができます。
腰痛予防に効果的な腹筋トレーニングとは
腰痛を予防しつつ腹筋を強化するには、運動前に体を温めて、腰痛になりにくい腹筋運動を取り入れるようにしましょう。
ウォームアップの重要性
ウォームアップは、トレーニング前に必ず行いたい重要なステップです。
ウォームアップによって体温を上げ、筋肉や関節を柔らかくすることで、腹筋運動中の怪我のリスクや腰への負担を減らすことができます。
腰痛になりにくい腹筋トレーニング
腰痛が心配な場合は、「クランチ」で腹筋を鍛えましょう。
「クランチ」は胸から上だけを軽く起こす腹筋運動のため、前述した「シットアップ」より負荷を軽くできます。
クランチのやり方
- 仰向けに寝て膝を立てたら、骨盤を後傾させて床に押し付けます。
- 胸から上だけを起こしましょう。
肩甲骨から上だけが床から離れるようにするのがポイントです。
腰椎を安定させることで、負担をかけず、効果的に腹筋を鍛えることができます。
腹筋運動後に腰痛を感じた場合の対処法
腹筋運動後に腰痛を感じた場合、早急に適切な対処を行うことが重要です。
まず、腹筋運動後に腰痛を感じたら、直ちに運動を中止し、患部を冷やすなどの応急処置を行いましょう。
無理をせずに安静にすることが大切です。
もし腰痛が数日以上続く場合や、痛みが強くなる場合は、必ず医師などの専門家に相談しましょう。
慢性的な腰痛には、適切な診断と治療が必要ですので、自己判断で無理をしないように注意が必要です。
腰痛がある時に腹筋は効果的なのか
腰痛があるときに腹筋運動を行うことは、一見逆効果に思えるかもしれません。
しかし、適切な方法で行えば、腰痛の改善に役立つことがあります。
腹筋を強化することで腰椎の安定性が向上し、腰にかかる負担の軽減につながるためです。
腰痛時におすすめの腹筋運動
腰痛時には、腰に負担をかけにくいエクササイズを選ぶことが重要です。
腰痛時でも取り組める腹筋運動として、手軽にできる「ドローイン」という方法を紹介します。
「ドローイン」は、腰を反らさずに、お腹の奥深くにあるインナーマッスルである腹横筋を鍛えられるエクササイズです。
ドローインのやり方
仰向けに寝て、お腹をへこませた状態を保ちながら、ゆっくりと呼吸を続けます。
お腹に力を入れて、背筋を伸ばすように意識してください。
最初は30秒から1分間の維持を目標にし、慣れてきたら立った状態でも行いましょう。
家事の合間や電車の待ち時間などにも、手軽に腹筋を鍛えることができます。
注意すべきポイント
痛みが強い場合や急性の腰痛がある場合は、まずは安静にしてからトレーニングを行いましょう。
自己判断での無理なトレーニングは逆効果となり、腰痛を悪化させるリスクがあります。
心配な場合には、腹筋運動を行う前に医師による診察を受けたり、整体院で相談したりしましょう。
当院が行う腰痛の解消アプローチ
腰痛で来院される患者さんの多くに、骨盤の捻れが見られます。
骨盤の捻れがあると結果的に左右対称に付いている腰回りの筋肉が捻じれ、痛みに繋がります。
また骨盤の捻じれが生じることで、背骨も捻れた状態で固定されてしまいます。
当院では骨盤と背骨の歪みを解消し、腰痛の根本的な解消に向けた施術を行います。
腹筋をする際に腰痛がある場合も、痛みが生じている原因を探るところから始めますので、お気軽にご相談ください。
当院の腰痛解消事例
CASE1:3か月前からのバネ指と腱鞘炎・腰痛が1回で!
症状 | 腰部起立筋の左側に強い筋緊張 立位時に腰の左側で鈍重感があり、屈曲すると同部位に痛み 左前腕の筋緊張著明 右前腕に筋緊張 |
年齢・性別 | 54歳・女性 |
お住まい | 千葉県流山市 |
治療内容 | 妙見活法整体 |
CASE2:1か月間ずっと痛かった腰痛
症状 | 腰の起立筋の緊張著明 椅子からの立ち上がり、靴下を履く時の動作にて痛み |
年齢・性別 | 68歳・男性 |
お住まい | 千葉県流山市 |
治療内容 | 妙見活法整体 |
まとめ
正しい方法で行う腹筋運動は、健康的な体を維持するために効果的です。
しかし、不適切なフォームや筋力の不足によって腰部に過度な負担がかかると、腰痛を引き起こすリスクがあります。
特に、慢性的な腰痛がある場合には、腰への負担が少ない「ドローイン」などを中心に行い、無理をしないことも重要です。
この記事で紹介したポイントを参考に、適切なフォームを意識して正しく腹筋を鍛えましょう。
また、腰痛の根本的な改善を目指すなら、月辰会までご相談ください。
腰痛の根本治療の整体院なら千葉県習志野市の「月辰会活法整体」
- 月辰会活法整体院
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