立ちっぱなしでの作業や家事を続けているうちに、気づけば腰がズキズキ痛むことはありませんか?
「少し休めば治るだろう」と放置してしまうと、腰痛が慢性化し、後々深刻な問題に発展する可能性もあります。
立ちっぱなしで引き起こされる腰痛には、早めの対処が大切です。
本記事では、立ちっぱなしで腰痛が起きる原因から、放置するリスクについて詳しく解説します。
適切な対策を行って、健康な毎日を取り戻しましょう。
Contents
立ちっぱなしで腰痛が起きる原因
立ちっぱなしの状態が続くと、さまざまな要因が絡み合い腰痛を引き起こします。
主な腰痛が起きる要因としては次の2つが挙げられます。
- 身体的要因
- 環境的要因
以下に、それぞれの要因ごとに詳しく解説します。
身体的要因
立ちっぱなしで腰痛が起こる原因の一つは、姿勢や疲労などの身体的な要因によるものです。
主に筋肉の疲労や姿勢の乱れが腰痛を引き起こしやすくします。
筋肉の疲労による原因
立った状態では、脊柱起立筋や大殿筋といった腰や骨盤を支える筋肉が常に働き続けています。
この部分に負担が蓄積すると、筋肉が硬直し、血流が滞りやすくなります。
筋肉に必要な酸素や栄養が行き届かなくなると、痛みが発生しやすくなるわけです。
運動不足が続いたり、合わない靴を履いたまま立ち続けたりすると、筋肉の疲労が起こりやすいので注意しましょう。
姿勢の乱れによる原因
悪い姿勢は、腰にかかる負担を増やす大きな要因です。
反り腰や猫背のような姿勢は、特に注意が必要です。
反り腰は、骨盤が前に傾き、腰が過剰に反った状態のことを言い、この姿勢は、腰椎への負担を増加させ、慢性的な腰痛を引き起こす原因になります。
ヒールを履くと骨盤が前傾しやすくなるため、仕事でヒールを履くことの多い女性に多くみられる不良姿勢です。
また、猫背は、体の重心が前に偏り、腰に過剰な負担がかかる姿勢です。
さらに、肩や首も前に出るため、背中や腰の筋肉が緊張しやすくなり、痛みを感じやすくなります。
立っている間だけでなく、普段の姿勢の癖が腰痛の引き金になることもあるため、日常生活を送るの中で意識的に改善していくことが望ましいでしょう。
環境的要因
立ちっぱなしによる腰痛は、床の硬さや作業環境などの外部要因も大きく関係します。
コンクリートや硬いフローリングなど、弾力のない床は足腰への衝撃を吸収できず、腰への負担が直接伝わりやすくなります。
また、カウンターや作業台の高さが体に合っていない場合、腰を曲げたり伸ばしたりする不自然な姿勢になりやすいので気をつけましょう。
例えば、低すぎる台は前屈みの姿勢になりやすく、高すぎる台は肩や腰に余分な力をかけるため、腰痛を引き起こす原因になります。
立ちっぱなしによる腰痛を放置するリスク
立ちっぱなしによる腰痛を「少しの痛みだから」と軽視していると、腰痛症状が悪化し、日常生活に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
放置することで生じるリスクを具体的にみていきましょう。
- 慢性化のリスク
- ぎっくり腰を引き起こすリスク
- 椎間板ヘルニアの発症リスク
以下で、それぞれのリスクごとに解説します。
慢性化のリスク
腰痛を放置すると、筋肉の硬直や緊張が進み、痛みが慢性化する可能性があります。
慢性化すると痛みが習慣化し、改善するまでに長い時間が必要となります。
腰痛が慢性化する前に早期に治療改善の対応をとることが重要です。
ぎっくり腰を引き起こすリスク
腰の筋肉が限界を超えると、突然動けなくなるほどの強い痛みを伴う「ぎっくり腰」を発症することがあります。
ぎっくり腰は数日間の安静が必要で、仕事や家事に大きな影響を及ぼします。
ぎっくり腰については他の記事で詳しく説明しています。
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ぎっくり腰の原因とは?ぎっくり腰の症状や原因について解説
腰椎椎間板ヘルニアの発症リスク
腰痛が進行すると、腰椎の椎間板が変形し、神経を圧迫する「腰椎椎間板ヘルニア」を発症するリスクがあります。
腰椎椎間板ヘルニアは、背骨(脊椎)の下部にある腰椎で、椎間板というクッションのような構造が変形したり飛び出したりすることで、神経を圧迫して痛みやしびれを引き起こす状態を指します。
ヘルニアが悪化した場合には、手術が必要になることもあり、長期的な治療が必要になる場合があります。
腰椎椎間板ヘルニアについては他の記事で詳しく説明しています。
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腰椎椎間板ヘルニアの治し方とは?原因から治し方、やってはいけないことまで解説
立ちっぱなしで腰痛が起きた時の予防・対処法
腰痛を感じたら、できるだけ早めに適切な対処をすることが重要です。
適切な対応を取ることで、腰痛の痛みを軽減し、再発を防ぐことができます。
腰痛が続く場合や慢性化している腰痛などは、専門の医療機関や整体院等の利用がおすすめです。
以下では、立ちっぱなしによる腰痛におけるセルフケアや対処法について紹介します。
正しい立ち方を意識する
正しい立ち方を習慣化することで、腰への負担を軽減できます。
以下のポイントを意識して、日頃から正しい姿勢を心がけましょう。
- 足を肩幅に開き、体の重心を両足に均等にかける
- 背筋をまっすぐ伸ばし、骨盤を軽く引き締める
- 頭をまっすぐに保ち、肩をリラックスさせる
適度に休憩し体を動かす
立ちっぱなしが続くと筋肉が硬直し、血行が悪くなります。
立ちっぱなしなど同じ姿勢が長時間続く場合は、1時間に1回を目安に休憩を取り、軽く体を動かしましょう。
その場での足踏み運動や、軽く背伸びをするだけでも、血行が促進され、腰への負担を緩和できます。
ストレッチを習慣にする
ストレッチは、硬くなった筋肉をほぐし、柔軟性を高めるのに非常に有効です。
継続することで、腰痛を予防する効果も期待できます。
腰痛を感じたときにおすすめのストレッチ方法は、次項で詳しく紹介します。
体幹を鍛える
体幹の筋力を高めることで、立った時に腰にかかる負担を分散させることができます。
特に腹筋や背筋を鍛えるトレーニングが効果的です。
プランクやドローインなど、無理のない範囲で毎日少しずつ続けられる体幹トレーニングを習慣化しましょう。
体を温める
体を温めることで血流が良くなり、筋肉がほぐれやすくなります。
温湿布やカイロで腰を温めたり、腹巻を使用して腰周りを冷えから守ったりするとよいでしょう。
また、ゆっくり湯船に浸かるのも効果的です。
38~40℃のぬるめのお湯に10~15分入浴することで、筋肉の緊張が和らぎます。
冷えは腰痛を悪化させる大きな原因のひとつです。
特に、寒い季節は積極的に体を温める習慣をつけましょう。
こまめに水分補給
体内の水分が不足すると筋肉の柔軟性が低下し、腰痛を引き起こしやすくなります。
立ちっぱなしの環境では汗をかくことも多いため、こまめに水分を補給しましょう。
常温の水やハーブティー、カフェインの少ない飲料などの体に負担の少ない飲み物を選ぶのがおすすめです。
適切な水分補給は、腰痛だけでなく体全体の健康維持にも役立ちます。
足に合う靴を選ぶ
立ちっぱなしの状態が続く場合には、靴選びも重要な要素です。
足裏と腰への負担を軽減させるために、なるべく足にフィットし、クッション性の高い靴を選びましょう。
また、ヒールなどを履く場合は、ヒールの高さを5cm以下に抑えることを意識することや、インソールを活用することによって、足腰にかかる負担を軽減できます。
立ちっぱなしが多い人におすすめのストレッチ
上述した通り、立ちっぱなしによる腰痛を軽減・予防するためには、日常的にストレッチを行うことが効果的です。
日頃からストレッチを取り入れることで、硬くなった筋肉をほぐし、腰周りの柔軟性を高めましょう。
以下に、立ち仕事による腰痛を予防するストレッチ方法を紹介します。
お尻のストレッチ
お尻の筋肉(大殿筋や中殿筋)は腰と連動しており、硬くなると腰痛を引き起こす原因となります。
やり方
- 床に座り、片足をもう一方の膝の上に置きます
- 背筋を伸ばし、上体を前に倒していきます
- お尻が伸びていることを感じながら、15~20秒キープします。反対側も同様に行います
腰を丸めないようにし、体を前に倒すときはゆっくりと行いましょう。
ハムストリングスのストレッチ
太ももの裏側にあるハムストリングスが硬くなると、骨盤が引っ張られて腰に負担がかかります。
この筋肉を柔軟に保つことが腰痛予防につながります。
やり方
- 片足を椅子や低めの台に乗せ、膝を軽く曲げます
- 背筋を伸ばしたまま、上体を前に倒します
- 太ももの裏側が伸びているのを感じながら、15~20秒キープします。反対側も同様に行います
腰を反らせないようにし、膝を完全に伸ばしすぎないようにするのがポイントです。
腸腰筋のストレッチ
腸腰筋は骨盤と腰椎を支える重要な筋肉で、立ち仕事などが続くと硬直しやすい部位です。
やり方
- 床に片膝をつき、もう一方の足を前に出します
- 前足の膝を曲げ、腰を前方にゆっくりスライドさせます
- 後ろ側の股関節が伸びているのを感じながら、15~20秒キープします。反対側も同様に行います
背筋を伸ばしたまま行うと効果が高まります。
腰のストレッチ
直接的に腰をほぐすストレッチも効果的です。
やり方
- 仰向けに寝て、両膝を胸の方に引き寄せます
- 両手で膝を抱え込み、腰を軽く丸めます。10~15秒キープした後、ゆっくりと足を下ろします
腰に負担をかけないように、ゆっくりとした動作を心がけてください。
背中全体を床に密着させることで、腰の緊張がほぐれやすくなります。
立ち仕事を楽にするサポートグッズ
立ち仕事で腰痛や疲れを感じる人は、体の負担を軽減するためのサポートグッズを活用するとよいでしょう。
以下に、立ち仕事をサポートするおすすめのグッズを紹介します。
コルセット
コルセットを着用することで、腰周りの筋肉を補助し、負担を軽減することができます。
長時間の立ち仕事でも腰の安定感が増し、姿勢も改善されるので、腰にかかるストレスが軽減します。
ただし、締め付けすぎると逆効果になるため、自分の体に合ったサイズとフィット感を選ぶことが重要です。
クッション性のあるインソール
クッション性のあるインソールを靴に入れることで、足元からの疲労を抑えることができます。
長時間立ち続けていると、足裏への衝撃が腰まで響きますが、インソールを使用することで負担を緩和できます。
例えば、アーチサポートがあるインソールを選ぶと、足裏全体に体重が均等に分散されるため、姿勢が整いやすくなります。
また、自分の足裏にフィットした形状のオーダーメイドのインソールなら、腰にかかる負担をさらに軽減できるでしょう。
着圧ソックス
足のむくみや疲れを感じやすい方には、着圧ソックスがおすすめです。
適度な圧力が足全体にかかることで、血流が促進され、むくみの予防に役立ちます。
これにより、長時間の立ち仕事でも足が軽く感じられ、腰への負担を間接的に減らすことができます。
初めて使う場合は、柔らかめで圧力がきつすぎないタイプを選ぶと安心です。
スタンディングマット
立ち仕事を快適にするためのアイテムとして、スタンディングマットを検討するのもよいでしょう。
スタンディングマットは、足元に敷くだけで床からの硬さや衝撃を吸収し、足裏への負担を軽減してくれます。
柔らかすぎず硬すぎない絶妙なクッション性があり、立ち続けても疲れにくい環境を作ることができます。
滑り止め加工がされているものや、防水仕様のマットなどさまざまな商品が販売されているので、職場や家庭の環境に合ったものを選べます。
腰痛予防のためのライフスタイル改善
腰痛を予防し、健康的な生活を送るためには、日々のライフスタイルを見直すことも欠かせません。
腰に負担をかけにくい体を作るためには、体重管理や栄養バランスを意識することも大切です。
体重管理
体重が増えると、その分だけ腰にかかる負担が増加します。
特に、腹部に脂肪がつくと、骨盤の前傾が強まり、姿勢にも影響を及ぼします。
ウォーキングやヨガなど、適度な運動を取り入れて、適正体重をキープするように心がけましょう。
栄養バランスの重要性
体の筋肉や骨を健康に保つためには、日々の食事から栄養をしっかり摂取することが重要です。
特に、腰痛予防には以下の栄養素が重要とされています。
- カルシウム
- ビタミンD
- ビタミンB群
- タンパク質
肉や野菜、果物を取り入れて、栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。
立ちっぱなしでも疲れにくい健康な体づくりをすることで、腰への負担も軽減できます。
腰の痛みが続く場合は整体院へ
日常生活の改善やサポートグッズを活用しても腰痛が続く場合は、早めに専門家に相談しましょう。
腰痛を放置すると、慢性化するだけでなく、ぎっくり腰や椎間板ヘルニアといった重篤な症状につながる可能性があります。
整体院では、骨盤の歪みや筋肉の緊張を整える施術が行われ、痛みの根本的な原因にアプローチすることが可能です。
以下のようなケースでは、整体院や専門医への受診を検討しましょう。
- 腰痛が2週間以上続いている場合
- 足のしびれや痛みが出始めた場合
- 姿勢や歩き方に違和感を感じる場合
また、整体院を選ぶ際には、信頼できる施術者がいるかどうかや、実績、口コミなどを確認し、自分に合った施術を受けることで、早期に腰痛の改善が期待できます。
当整体院の腰痛改善アプローチ
月辰会活法整体では、施術の前に腰痛の原因を探るため、患者様の状況を詳しくヒアリングした後に施術へあたたります。
腰痛の根本的な原因は骨盤の歪みから来ると考えておりますが、患者様によって症状は千差万別なため、十分なカウンセリングを元に、適切な施術を行います。
また、骨盤の歪みによって背骨や頭蓋骨の捻じれが生じていることもあるため、全身の歪みを修正していきます。
当治療院の腰痛改善事例
CASE 1:今までの病院が一番と思っていた考えが間違っていました
項目 | 詳細 |
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症状 | ・腰痛 ・頭痛 ・めまい ・肩こり ・ストレスから来る胃痛 |
年齢・性別 | 56歳/女性 |
お住まい | 千葉県浦安市 |
治療内容 | 妙見活法整体 |
CASE 2:6年前からの腰痛が一回で改善
項目 | 詳細 |
---|---|
症状 | ・脊柱の左方向への捻じれ ・反り腰 ・腰周囲の筋肉が過緊張状態 |
年齢・性別 | 31歳/男性 |
お住まい | 千葉県船橋市 |
治療内容 | 妙見活法整体 |
まとめ
立ちっぱなしの状態が続くと腰痛を引き起こしやすくなります。
立ちっぱなしによる腰痛の予防には、正しい姿勢や適度な休憩、日常生活の改善が欠かせません。
正しい対処法と予防策を実践すれば、腰痛による痛みを軽減することができるでしょう。
ただし、セルフケアを行っても痛みが続く場合には、整体院などの専門家に相談することが重要です。
腰痛のない快適な生活を送るためには、日々の小さな習慣の積み重ねが大きな効果を生みます。
今回紹介した内容を参考に、腰痛のない健康的な生活を手に入れてください。
腰痛の根本治療の整体院なら千葉県習志野市の「月辰会活法整体」
- 月辰会活法整体院
- 住所:〒275-0016 千葉県習志野市津田沼4丁目1−25 Ⅶ C号棟 ダイワティアラ津田沼2
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