「肩を回すとゴリゴリと音がする」
「肩が盛り上がっている」
このような症状の方、ゴリゴリの音がなぜ鳴るのか、放っておいても大丈夫なのか気になるところです。
また、音にはゴリゴリの他、ポキポキもありますが両者はまったく別物になります。
肩がゴリゴリ音がしている状態を放っておくと、後々慢性的な肩こりや四十肩・五十肩のきっかけにもなるかも知れません。
そこで今回は、肩のゴリゴリの塊の正体や原因について詳しくご説明します。
また、気軽に一人で行える肩のゴリゴリセルフ解消法5選を紹介します。
肩こりがひどくならないように、今回お伝えする解消法を実践していただき、根本的改善につなげていきましょう。
Contents
肩のゴリゴリの塊の正体とは?
肩のゴリゴリの塊の正体は、実は筋肉が凝り固まったものなのです。
詳しく言えば、肩周辺の筋肉が緊張した状態で、筋肉を構成する筋繊維が収縮して起きているものになります。
また、肩の盛り上がり部分は肩甲骨周りの筋肉のコリや、脂肪の蓄積によって出来上がっているものです。
良く肩のゴリゴリが老廃物と勘違いされる人も居ますが、ゴリゴリそのものが老廃物ではないため、ご注意ください。
肩のゴリゴリ音とポキポキ音は別物
肩を回したときなどに聞こえる「ゴリゴリ」の音の他には「ポキポキ」と音が鳴る場合もあります。
この「ゴリゴリ」と「ポキポキ」の両者は、原因が異なります。
両者の異なる理由について、ご説明します。
「ゴリゴリ」と鳴る理由
ゴリゴリ鳴る理由としては、硬くなった筋肉が擦れたときの音です。
つまり、ゴリゴリの主な原因は筋肉などになります。
肩の関節付近には細かい筋肉が数多くあり、筋肉や腱が硬く縮こまった状態です。
筋肉や腱が縮こまった状態で、腕を回したり肩を動かしたりすると、骨と筋肉が当たってゴリゴリと音が鳴ります。
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「ポキポキ」と鳴る理由
ポキポキと音がするのは、骨と骨の繋ぎ目である関節が原因です。
つまり、ゴリゴリとの大きな違いは、原因が筋肉にあるか、関節にあるかになります。
関節には、潤滑油のような関節液で満たされている関節を包んでいる袋があります。
関節を包んでいる袋は、骨の末端にある軟骨などの組織が傷つかないように働きます。
また、私たちの日常の動作をスムーズにしてくれる役割もあります。
日常生活で良く動かす関節は、自然と関節の周りの袋が伸びきっている状態になり、袋に空気が溜まりやすくなります。
溜まった空気の部分が、関節の曲げ伸ばしによって圧縮された瞬間に弾ける音がボキボキと鳴ります。
肩こりのゴリゴリの原因は?
次に、肩こりで起こるゴリゴリの原因について、ご説明します。
主な原因として、次のようなことが挙げられます。
- 運動不足
- 血行不良
- 眼精疲労
思い当たる部分がないかどうか、確認していきましょう。
運動不足
運動不足は、筋肉が硬くなる原因として真っ先に挙げられます。
運動不足だけではなく、普段からあまり肩を動かさない習慣の生活を送っている人も注意が必要です。
逆に、日頃から肩や腕を良く動かしている人であれば、動かしすぎによる一時的な筋肉の腫れなどが原因に考えられます。
特に、肩甲骨の周りには肩を動かすときに重要なインナーマッスルがあるため、オーバーワークや悪い動きが続く肩に影響を与えます。
また、肩のインナーマッスルで覚えておきたいのが「肩甲下筋」は重要です。
肩甲骨は肩を回すときに動きますが、肩甲骨は肋骨の上に乗っかっていて、肩甲骨と肋骨の間には筋肉が存在します。
それが「肩甲下筋」になり、硬くなった筋肉が、肋骨に当たって音が鳴ることがあります。
血行不良
特に、デスクワークなど長時間の人は、パソコンに向かったまま、同じ姿勢でいることが多くなります。
長時間同じ姿勢で過ごしていると、肩周辺の血流が滞り、筋肉が収縮したままの状態になり固まってしまいます。
また、血流が低下すると筋肉の中の老廃物がうまく流れていかずに筋肉に蓄積してしまいます。
老廃物が溜まった筋肉は十分な栄養が供給されないままになり、柔軟性を失っていきます。
その結果、筋肉が固くなった状態になり、ゴリゴリと音が鳴るようになります。
さらに、冷えは万病の元とも言われています。
人間の体は寒さを感じると、熱を逃がさないように血管や筋肉を収縮させます。
血管や筋肉の収縮により、血流の悪化や筋肉のコリが生じてしまいます。
眼精疲労
パソコンを使うデスクワークが多い人や、スマホの使い過ぎは目を酷使します。
パソコンやスマホ画面をしっかり見るために距離や姿勢を保って目を酷使してしまい、首や肩も緊張状態が続きます。
やがて、首や肩の筋肉状態の蓄積がコリを生み出し、ゴリゴリの肩こりにつながります。
また、逆に首や肩のゴリゴリは、眼につながる血管を狭くしてしまい眼精疲労を引き起こします。
すると、肩の表層部にあるゴリゴリが深層部にある筋肉までできてしまう場合があります。
深層部までゴリゴリが広がると慢性的な肩こりにつながる恐れがあるため、早めの対処法が必要です。
肩のゴリゴリセルフ解消法5選
次に、日常生活で一人で気軽にできる肩のゴリゴリセルフ解消法を5つご紹介します。
- 水分補給
- 体を温める
- 運動やストレッチで体を動かす
- 正しい姿勢を意識する
- リンパマッサージをする
上記の、解消法5選を実践してみましょう。
水分補給
水分補給をしっかりすることで、体に溜まった老廃物を流してくれる効果が期待できます。
また、一気にたくさん飲むのではなく、こまめに水分を摂ることが重要です。
目安としては、1日約1.2リットルをこまめに飲みましょう。
ただし、水分補給は何でも良いと言うわけではありません。
緑茶やコーヒーなどはカフェインが含まれているため、カフェインの利尿作用により、かえって水分が失われてしまいます。
水分補給は水やお白湯、麦茶などがおすすめです。
体を温める
体を温めると血行が良くなります。
すると、リンパの流れも良くなり、老廃物が排出しやすくなります。
特に、入浴は冷えを抑えるのに効果的です。
シャワーだけで済ますことなく、40度ほどの適温でゆっくり湯船に浸かっていると、肩こり改善とともに疲労回復も期待できます。
また、体の内側から温める栄養も大切です。
冷たい物をできるだけ避けて、温かいものを口にするように意識しましょう。
運動やストレッチで体を動かす
適度な運動やストレッチで体を動かすことは、肩こり解消に役立つため、習慣にしたいところです。
運動やストレッチ、それぞれの効果について確認していきましょう。
また、ストレッチは肩こり解消に効果が期待できる肩甲骨と首のストレッチをご紹介します。
運動
適度な運動で体を動かすことにより血行が促進されて、肩のゴリゴリ改善につながります。
特に、全身の筋肉をバランス良く使うことができるウォーキングやサイクリングなどの有酸素運動がおすすめです。
有酸素運動は、毎日の通勤や通学、買い物の際でも意識して行うとさらに運動効果が高まります。
また、ウォーキングは、肩周りを動かしながら歩くと良いでしょう。
肩甲骨周りが刺激されて柔軟性が高くなり、肩こり改善に役立ちます。
肩甲骨ストレッチ
ストレッチをデスクワークや家事や勉強の合間に取り入れて、固まった筋肉をほぐしましょう。
最初に、肩こり解消に効果的な「肩甲骨ストレッチ」をご紹介します。
座ったままできるストレッチなので、手軽に取り組めます。
やり方は、以下の通りです。
- 右手を左肩甲骨に沿わせます。
- ゴリゴリしているところを4本の指で力を入れて押していきます。
- 凝っている部分を押しながら、左肩を大きく外側に10回回します。
- 内側も10回回します。
- 右側も同じように行います。
呼吸に合わせて、ゆっくり行いましょう。
首のストレッチ
次に、首のストレッチをご紹介します。
首から肩にかけて広がる大きな筋肉である「僧帽筋(そうぼうきん)」を伸ばします。
また、耳の後ろから鎖骨にかけて伸びる「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」も伸ばしていきます。
上記、2つの筋肉の張りを改善することで、ゴリゴリに凝り固まった筋肉をほぐしていきましょう。
やり方は、以下の通りです。
- 頭の横に手を添えて首を横に倒します。
- 左右各15秒ずつ伸ばします。
- 後頭部に手を添えて首を前に倒し、首の付け根のあたりを15秒間伸ばします。
- 顎に手を添えて天井を見上げ、15秒間伸ばします。
背筋を伸ばし、ゆっくりと動作するのがポイントです。
正しい姿勢を意識する
猫背やスマホ首など悪い姿勢が習慣化してしまうと、身体の筋肉はバランスを崩してしまいます。
また、肩や首まわりの筋肉には常に負荷がかかった状態になります。
頭の重さは約5kgと言われており、パソコンやスマホをのぞき込むような姿勢だと20kg前後の負荷が首にかかります。
不良姿勢が続くと、頭の重さを首や肩周りの筋肉だけでは支えきれないため、筋肉に負担がかかり、固く縮こまってしまうのです。
そのため、日頃から背筋を伸ばした姿勢を心がけることが、今までバランスを崩して弱っていた筋肉も強化していくことにつながります。
リンパマッサージをする
脇の下や首にはリンパ節が集まっています。
そのため、リンパマッサージをすることで、肩のゴリゴリを和らげる効果があります。
血流やリンパの流れが改善し、筋肉や腱の張りを緩和していきましょう。
脇の下と首のリンパマッサージをご紹介します。
脇の下リンパマッサージ
- 肩と腕を少し前に出します。
- 反対側の手の親指以外の4本の指を脇の下に深く差し入れます。
- 内側を激痛にならない程度につかみます。
- 脇をつかんだまま、ひじで円を描くように回します。
- 前回し、後ろ回しを5回ずつ行います。
- 反対側も同じように行います。
首のリンパマッサージ
- 首から鎖骨まで左右3回ずつなで下ろす
- 右手を左あごのエラ辺りに当てます。
- 鎖骨のくぼみに向かってなで下ろします。④右側も同様に行います。
- 首から肩先、肩先から鎖骨まで左右3回ずつさする。
- 右手のひらを首の左側の付け根に当てます。
- 肩先に向かって円を描くようにさすっていきます。
- 肩先までさすったら、今度は鎖骨のくぼみに向かってリンパを流していきます。
- 右側も同様に行います。
肩こりのセルフケアが忙しい人のゴリゴリ解消法
なかなか一人で肩こり解消法ができない方には、次の解消法をおすすめします。
- 解消グッズ
- 整体院
それぞれの内容を確認していきましょう。
解消グッズ
次に、肩こりゴリゴリ解消グッズを3点ご紹介します。
就寝中と外出中、入浴中と三者三様の効果が期待できます。
「首と肩がホッとする枕」
寝ているときに懲りやすい方におすすめなのが首を温めてくれる「首と肩がホッとする枕」です。
2種類の枕が首のアーチをサポートしてくれます。
「EARHOOK」
仕事中や外出中にも便利な「EARHOOK」。
パソコンやスマホなどのデジタル疲れを解消してくれます。
耳のツボに刺激をしてくれるため、肩こり予防に効果が期待できます。
「バスリラックス スカプラ」
入浴中のリラックスタイムに使えるのが「バスリラックス スカプラ」。
ハンデマッサージランキング1位にも輝いたことがある人気商品です。
整体院
一人のセルフ解消法が難しい方や解消グッズでは肩こりの解消につながりますが、根本的改善にまではなかなか難しい場合もあります。
ゴリゴリの肩こりは、筋肉の表層部から深層部まで効率的にアプローチしていきながら、筋肉バランスを整えていくことが求められます。
整体院では、解剖学や生理学など体の知識と経験豊富なスタッフが丁寧なカウンセリングのもと、ゴリゴリの肩こりの根本的改善を目指していきます。
また、整体やマッサージの他にも体のゆがみ矯正や毎日の生活のなかでできるケアのアドバ
イスなどを教えてくれます。
まとめ
肩こりで起こるゴリゴリとした塊は、運動不足や眼精疲労、血行不良によって凝り固まった筋肉が原因で起こります。
運動不足や血流の低下、冷えによって引き起こされやすくなるため、水分補給やストレッチ、体を温めることで解消が期待できるので、意識してみましょう。
姿勢の見直しも効果的なので、ゴリゴリを解消する5選を参考にセルフケアを試してみてください。
もし、一人で解消することが難しいと感じている方や根本的な解消をしたいと考えている方は、整体を見てみるのも良いでしょう。
また、月辰会活法整体院では肩こりの根本的原因から追求し、一人ひとりの症状やライフスタイルに合わせた施術を行っております。
セルフケアでは改善されなかった方でも、根本原因からアプローチいたしますので、お気軽にご相談ください。
肩のゴリゴリとした塊を解消には「月辰会活法整体院」
- 月辰会活法整体院
- 住所:〒275-0016 千葉県習志野市津田沼4丁目1−25 Ⅶ C号棟 ダイワティアラ津田沼2
- 電話番号:047-454-0001
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