肩のだるさや痛みなど、つらい症状を引き起こす肩こり。
人によっては日常的に経験するものではありますが、対策をできずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
肩こりの症状がひどくなると、日常生活を送ることさえ困難になる場合もあります。
つらい肩こりを治すためには、まずは肩こりの症状や原因について知ることが大切です。
本記事では、肩こりで起こりうる症状や原因、日常生活で可能な肩こりの対処法について解説します。
Contents
肩こりは筋肉が緊張して起こる不快な症状
肩こりとは、首から肩にかけての筋肉が緊張し、だるさや重さ、疲労感、ときに痛みを感じる症状です。
私たち二足歩行をする人間の首や肩には、腕や肩甲骨とともに、6~7キロもある頭の重さがのしかかっています。
つまり、肩の筋肉に負担がかかりやすい構造になっているのです。
頭や腕の重さを支える肩や背中の筋肉が、常に緊張し疲労している状態が続くと、筋肉がこわばります。
さらに、長時間同じ姿勢が続いたり、精神的なストレスを受けたりなどさまざまな条件が加わると、肩の筋肉がより緊張し、血液の流れが悪くなります。
血流の悪化は、疲労物質が溜まったり、酸素や栄養の補給が行き渡りづらくなったりする原因のひとつです。
血流の悪い状態が続けば、さらに疲労がたまり、筋肉が硬くなるという悪循環に陥ってしまいます。
肩こりが悪化すると、頭痛や吐き気が出現することもあり、日常生活を送るにも支障が出るほどの不快感が出現する場合もあります。
しかし、つらい症状のため医療機関を受診しても、画像診断で異常が認められない場合が多いのも事実です。
肩こりはさまざまな要因が絡み合って起こっているため、明らかな異常をつき止められないこともあるのです。
肩こりの症状とは?
肩こりの症状は、出現する部位や、人により感じ方がさまざまです。
肩こりが起こりやすい場所や、症状について解説します。
肩こりが起こりやすい場所
首や肩の周囲には、さまざまな筋肉が配置されています。
肩こりは背中の一番表面にある幅広い筋肉である僧帽筋(そうぼうきん)が中心となり、起こります。
また、僧帽筋以外にも、肩甲骨周囲に位置する次の筋肉にも症状が起こることがあります。
- 肩甲挙筋
- 菱形筋
- 棘下筋
- 小円筋 など
上記の筋肉から派生し、首や後頭部、腕、胸部、顔面の筋肉にも症状が出現することもあります。
肩こりの感じ方は人によりさまざま
肩こりの症状や不快感の程度は、人によりさまざまです。
例えば、次のように表現されます。
- 痛い
- 重い
- 張っている
- だるい
- 常につかまれている感覚
- 肩に鉄板が入っている感覚
肩こりを感じる部分を触ってみると、筋肉が硬くなっていることがわかります。
首を回したり、肩関節や背中を動かしたりすると、ボキボキ、ゴリゴリと音がする場合もあります。
音を鳴らすと気持ち良く感じるかもしれませんが、肩こりが解消されるわけではありません。
肩こりの随伴症状
肩こりが悪化すると、肩や首以外の部分にも不快感やつらい症状が出現することがあります。
- 頭痛
- 吐き気
- めまい
- 目の疲れ
- 腕や手のしびれ
- 集中力の低下
上記の症状が起これば、仕事の効率が悪くなり、意欲の低下にもつながります。
肩こりの症状が強い場合は、放置せず、何らかの対策をとることをおすすめします。
肩こりの原因は?
肩こりを引き起こす主な要因には、血行不良や筋肉疲労、末梢神経のダメージ、自律神経の乱れなど、さまざまなものが挙げられます。
それらの要因が互いに関連して、肩こりを引き起こしています。
日常生活の習慣に原因がある場合も多いですが、なかには深刻な病気の症状として現れるケースもあります。
肩こりの主な原因は、次の6つです。
- 長時間の同じ姿勢による血行不良
- 眼精疲労
- 運動不足
- ストレス・自律神経の乱れ
- 寒さによる筋肉の緊張
- 病気や体質によるもの
ひとつずつ具体的に解説します。
長時間の同じ姿勢による血行不良
同じ姿勢でパソコンに向かって作業をするデスクワークが多かったり、長時間車を運転したりすると、肩や首、背中の筋肉の緊張が続き、肩こりの原因となります。
筋肉の緊張が続き、疲れてくると、筋肉の中で酸素不足が起こり、疲労物質とも呼ばれる乳酸が蓄積します。
乳酸は、筋肉が収縮する際にブドウ糖が分解される過程で発生する物質です。
筋肉に柔軟性があり、適度に運動をする習慣があれば、乳酸が生成されても最終的には分解されます。
しかし、筋肉がこわばり、酸素不足になりやすい状況下では、筋肉内に乳酸が蓄積しやすい状態となってしまいます。
また、姿勢が悪いと筋肉の圧迫も加わり、肩こりが起こりやすくなります。
普段から姿勢不良になりがちな方は、注意しましょう。
眼精疲労
眼精疲労も肩こりの原因のひとつです。
パソコンやスマートフォン、タブレットなど長時間使用により目を酷使したり、ブルーライトや紫外線の影響を受けたりすることにより、目やその周囲の筋肉が緊張します。
目の周囲の筋肉が緊張すると、首や肩にも緊張が伝わり、肩こりを引き起こします。
眼精疲労が続くと、慢性的な目の疲労が定着し、肩こりを含め頭痛や全身の不調につながります。
運動不足
運動不足も肩こりの原因となります。
運動不足の状態が続くと、筋力が弱くなり、筋肉自体の大きさも小さくなっていきます。
筋肉の収縮のはたらきのひとつは、身体中に血液を送るポンプの役割です。
筋肉が縮小すれば、血液を体中に巡らせる力を不足させ、全身の血流が悪くなる要因となります。
血液により新鮮な酸素や必要な栄養分が全身に行き渡りづらくなると、筋肉にも酸素や栄養分が不足し、肩こりになりやすい状態を作り出します。
ストレス・自律神経の乱れ
肉体的、または精神的なストレスも肩こりの原因のひとつです。
ストレスを受けると、交感神経系のはたらきが活発になります。
交感神経とは、興奮や緊張をもたらす自律神経です。
交感神経が血管を収縮し筋肉を緊張させるため、肩周辺の筋肉が緊張し、肩こりが起こります。
ストレスが一時的なものであれば、ストレスがおさまると同時に緊張も解けていくでしょう。
しかし、ストレスにさらされる状況が続き、自律神経のバランスが乱れると慢性的な肩こりにつながります。
寒さによる筋肉の緊張
寒くなると、体が縮こまる経験をされる方も多いでしょう。
寒さや冷えも、肩こりの原因のひとつです。
寒さにより筋肉が緊張し、血流が悪くなると、筋肉に疲労物質が溜まりやすくなります。
慢性的な冷えは硬くなった筋肉が血管を圧迫し、血液循環がさらに悪くなったり、末梢神経にダメージを与え、だるさや痛みを引き起こします。
冬場の寒さのみでなく、夏場のエアコンによる冷えにも注意しましょう。
病気や体質によるもの
病気が肩こりの原因となる場合もあります。
次のような肩や関節の異常がある方は、肩こりを引き起こす原因となっている可能性があります。
- 五十肩
- 頚椎症
- 椎間板ヘルニア
- 胸郭出口症候群 など
例えば「五十肩(肩関節周囲炎)」は、肩関節の周囲の組織に炎症が生じることにより起こる病気です。
肩の関節を動かすと激しい痛みが生じます。
また、次のような内臓の疾患においても肩こりが出現することもあります。
- 貧血
- 高血圧
- 狭心症や心筋梗塞
- 胃潰瘍 など
病気以外にも、メガネの度数が合わなかったり、歯のかみ合わせが悪かったりすることにより、肩こりにつながる場合もあります。
肩こりの症状を緩和する対策
生活習慣が原因で発生する肩こりの場合は、症状を緩和するために、まずは日常に取り入れられる肩こり対策を試してみましょう。
おすすめの対策を紹介します。
- 正しい姿勢を習慣づける
- 体を動かして血行を改善する
- 肩や首を温める
- 栄養バランスを整える
それぞれ紹介します。
正しい姿勢を習慣づける
肩や首の筋肉は、姿勢に大きな影響を受けています。
例えば、猫背のように頭が前に出ていると、頭の重心も前に移動します。
肩、首の筋肉にはそれを支えるために大きな負担がかかってしまいます。
日頃から背筋を伸ばし、肩や首の筋肉をリラックスさせる意識をしましょう。
正しい姿勢を作るときに重要なのは、頭が胴体の上にきちんと乗っている状態をつくることです。
さらに、普段意識せずに行っているクセが姿勢に影響している場合もあります。
カバンをいつも右肩にかけている、テレビを同じ方向から見ている、片方だけ足を組んでいるなど、偏った筋肉の使い方をしていないかどうか、見直してみましょう。
パソコン作業が長い方は、画面が目線と同じ高さになるよう、デスクトップ型を利用したり、スタンドを利用するなど工夫をすることをおすすめします。
体を動かして血行を改善する
肩こりの対策には運動もおすすめです。
体を動かすことにより長時間同じ姿勢になることを防ぎ、全身の血行も良くなります。
筋力も鍛えられ、筋肉の柔軟性も維持できます。
肩こり解消を目的に運動をする場合には、筋肉に強い負荷をかけるのではなく、筋肉を動かすことを意識して運動しましょう。
具体的には、水泳や、ウォーキング、テニス、ストレッチ、ヨガなど、全身を動かす運動がおすすめです。
また、運動には精神的な緊張をほぐし、ストレスを軽減する効果もあります。
ストレスの軽減は、肩こり対策として効果的です。
肩や首を温める
寒さや冷えは、肩や背中の筋肉を緊張させ、肩こりの原因となります。
冬場は外出時にマフラーやハイネックの服を着たり、蒸しタオルやカイロを利用し肩と首を温めることをおすすめします。
なお、カイロを使用する際には、低温やけどに注意しましょう。
夏のエアコンによる冷やしすぎにも要注意です。
冷房の冷気が体に直接あたらないよう位置を調整したり、カーディガンやストールを利用しましょう。
ぬるま湯にゆっくり浸かり体を温めたり、シャワーを使って肩や首を温めることも効果的です。
栄養バランスを整える
肩こりの原因のひとつとして、栄養素の不足が挙げられる場合があります。
この場合は、食事で不足している栄養素を補うことにより、症状を改善できます。
筋肉を作る素となるたんぱく質や、疲労物質である乳酸の生成を抑制するクエン酸、筋肉の疲れを解消するビタミンB1などを積極的に摂取しましょう。
たんぱく質は肉や魚、卵、大豆製品に、クエン酸は梅干や果物類、ビタミンB1は豚肉や大豆に多く含まれます。
食事が偏りがちな方は、栄養バランスを意識してみてください。
根本的な解決には整体院という選択肢も
日常に取り入れられる対策をしても症状の改善が見込まれないようであれば、治療院を選択してみるのも良いでしょう。
整体院では、手技療法を通して体を支える重要な役割を担う骨盤や背骨のズレを見直し、筋肉の緊張をほぐします。
全身のバランスを見直すことで血流が良くなり、肩こりの症状を根本から改善することが期待できます。
また、全身のバランスを見直すことで、肩こり以外の症状にも効果が期待できます。
当整体院の肩こり改善アプローチ
月辰会活法整体では肩こりに対して、「妙見活法整体」という骨格・内臓・筋肉・神経を調整していく整体治療で、根本原因と考える骨盤や背骨の歪み・ねじれを調整します。
治療後は、立位・座位・歩行で肩に負担をかけない体の使い方などをアドバイスしていきます。
当整体治療院の肩こり施術例
CASE1:今までの病院が一番と思っていた考えが間違っていました
症状 | 肩こりめまい頭痛胃痛心が痛い |
年齢・性別 | 56歳・未回答 |
お住まい | 千葉県浦安市 |
治療内容 | 妙見活法整体 |
CASE2:薬を飲まない生活が不思議です!
症状 | 肩こり 頚の痛み 生理痛 太ももの外側の痛み |
年齢・性別 | 49歳・女性 |
お住まい | 千葉県成田市 |
治療内容 | 妙見活法整体 |
当整体院の肩こり症状に対する治療アプローチについて、以下の症状別メニューでも詳しく解説しております。
肩こりの症状がある場合は早めの対処を
日常生活の工夫をしてもなかなか改善しないつらい肩こりの症状がある方は、できる限り早めに適切な対処をすることが大切です。
月辰会活法整体院では、国家資格所有者が肩こりの原因の特定から徹底的にアプローチし、根本治療を目指します。
つらい肩こり症状に悩んでいる方は、ぜひご相談ください。
肩こりの根本治療の整体院なら千葉県習志野市の「月辰会活法整体」
- 月辰会活法整体院
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