ぎっくり腰は、急激な腰痛を引き起こす症状で、多くの人が経験するものです。
しかし、ぎっくり腰を何度も繰り返してしまうと、発症するたびに動けなくなったり治療に時間がかかったりして、生活の質を大きく損なってしまうことになります。
本記事では、ぎっくり腰を繰り返す原因について解説するとともに、ぎっくり腰を繰り返さないための予防策と対処法についても詳しく説明します。
Contents
ぎっくり腰とは?
ぎっくり腰は、腰部の筋肉や靭帯が急激に引き伸ばされたり、捻ったりすることによって発生する急激な痛みを指します。
一般的には、重い物を持ち上げる、突然の動作をするなどの腰に強い負担をかける動作が引き金となります。
原因は多岐にわたりますが、筋肉の損傷、椎間板の変性、姿勢の問題などが考えられます。
ぎっくり腰を繰り返してしまう主な原因
ぎっくり腰を繰り返し起こしてしまう原因は以下の通りです。
- 骨盤や背骨の歪み
- 食生活の乱れ
- 腰への過度な負荷
- ストレスと精神的要因
- 不適切なリハビリテーション
- 遺伝的要因と家族歴
それぞれ詳しく説明します。
ぎっくり腰の原因については、以下の記事でも詳しく解説しておりますので、参考にしてください。
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ぎっくり腰の原因とは?ぎっくり腰の症状や原因について解説
骨盤や背骨の歪み
ぎっくり腰の根本的な原因は骨盤や背骨の歪みが大きく関わっているとされています。
なぜ骨盤や背骨の歪みを招くかというと、日常生活で無意識に取られている姿勢が体に大きな負担をかけていることが多いためです。
例えばデスクワークによる長時間の作業や、スマートフォンを操作する際の覗き込むような姿勢が挙げられます。
骨盤や背骨が歪んでいる状態だと、ぎっくり腰の再発リスクを高める要因となります。
食生活の乱れ
食生活が乱れると、内蔵に負担をかけてしまうため、ぎっくり腰を起こしやすくなります。
負荷がかかった状態の内臓は、固く重い状態となるため、それらを支えようと腰周辺の筋肉にも負担がかかります。
また、無意識に内蔵をかばうような動作となるため、普段の動作に偏りが生じ、体の歪みを招く場合もあります。
筋力不足や姿勢の悪さによる腰への過度な負荷
腰部の筋力不足や姿勢の悪さは、腰部に過度な負荷をかけ、筋肉や靭帯の損傷を引き起こすことがあります。
腰部の筋肉が弱いと、重いものを持ち上げる動作や少し無理な体勢の動作だけでも、腰に過度な負担がかかりやすくなります。
また、猫背や反り腰といった姿勢の悪さは、腰部に均一な力が掛からず、腰椎に過剰なストレスがかかり、ぎっくり腰を引き起こしやすくなります。
これが繰り返されると、ぎっくり腰の再発リスクが高まります。
ストレスと精神的要因
実はぎっくり腰の原因は、フィジカルなものだけとは限りません。
精神的なストレスや疲労は、筋肉の緊張を引き起こしやすくします。
ストレスによる筋肉の緊張は、ぎっくり腰を引き起こす要因となるので注意が必要です。
不適切なリハビリテーション
一度ぎっくり腰になってしまった場合、誤ったケアをしてしまうと、ぎっくり腰を繰り返す要因になり得ます。
例えばぎっくり腰からの回復期に適切なリハビリテーションを行わないと、筋力が十分に回復しきらず再発してしまう可能性があります。
筋力の強化と柔軟性の向上を目的に適切なケアをしましょう。
遺伝的要因と家族歴
腰痛には遺伝的な要因も関与しています。
家族にぎっくり腰や慢性的な腰痛の傾向がある場合、自身も同様の問題を抱えるリスクがあります。
ぎっくり腰を繰り返す場合の対処法
ぎっくり腰が繰り返し起こってしまうと、日常生活を普通に過ごすことが難しくなり、非常に不便で不快となるはずです。
繰り返し起きないようにするために、どんな対処法があるのでしょうか。
専門医の受診
ぎっくり腰を繰り返す場合は、専門医の診察を受けて原因を特定し、適切な治療を受けることが重要です。
レントゲンやMRI検査を通じて詳細な診断を行い、治療や予防の手段を講じましょう。
理学療法とリハビリテーション
あるいは理学療法士による治療を受け、筋力トレーニングやストレッチ、姿勢の矯正でぎっくり腰を防ぐことができます。
適切なリハビリテーションは、ぎっくり腰の再発を防ぐために非常に効果的です。
服薬などによる痛みの緩和
痛みが強い場合は、鎮痛薬や抗炎症薬の使用、冷却や温熱療法を組み合わせて痛みを緩和します。
これらの方法を適切に組み合わせることで、症状を管理しやすくなります。
ライフスタイルの見直し
生活習慣を見直し、運動を取り入れ、適切な食事を心掛けることで、全体的な健康状態を向上させ、ぎっくり腰の再発リスクを低減します。
何気なくしている普段の習慣がぎっくり腰の原因になり得るため、これも要注意と言えるでしょう。
- 長時間の座位
- 不適切な持ち上げ動作
- 運動不足
- 喫煙と飲酒
ぎっくり腰を繰り返すリスクのある生活習慣について詳しく説明いたします。
長時間の座位
長時間座っていると、腰椎にかかる圧力が増加し、筋肉が硬直しやすくなります。
特に姿勢が悪い場合、腰への負担はさらに増してしまいます。
不適切な持ち上げ動作
腰を曲げて重い物を持ち上げる動作は、腰に大きな負担をかけます。
重いものを持ち上げる際にぎっくり腰を防ぐためには、腰ではなく膝を使って持ち上げることがポイントです。
運動不足
まったく運動しないというのもぎっくり腰の再発の原因となってしまいますので注意してください。
運動不足は筋力低下を招き、腰部の支持力が弱くなります。
適度な運動は筋力を維持し、腰痛の予防につながるのです。
喫煙と飲酒
喫煙・飲酒の習慣は、ぎっくり腰再発の要因の一つとなります。
喫煙は血行不良を引き起こし、筋肉の回復力を低下させます。
さらに、過度な飲酒は筋肉の緊張を引き起こし、腰痛を悪化させる可能性があります。
腰の筋肉を緊張させないために、禁煙・禁酒を行いましょう。
ぎっくり腰を繰り返さないためのストレッチ
ぎっくり腰を繰り返さないために、日常的にストレッチを取り入れると良いでしょう。
すきま時間で行えるストレッチを紹介します。
- 椅子に座ったストレッチ
- 立って行うストレッチ
椅子に座ったストレッチ
- 椅子に浅めに腰掛け、背筋を伸ばす
- 頭の上で両腕を組み、体を左右に傾ける(2回〜5回程度)
- 胸の前で祈るように手を合わせて、そのまま両肩に近づけるようにひねる(2回〜5回程度)
- 両手を膝の上において、前後にゆっくり上半身を傾ける(2回〜5回程度)
立って行うストレッチ
- 足を肩幅程度に開き、両手を腰にあてる
- 息を吐きながら骨盤を前に押す
- その状態を3秒間保持する
- 1回〜2回繰り返す
ぎっくり腰の再発を防ぐための予防策
ぎっくり腰を再発させないための予防策は以下の通りです。
- 筋力トレーニング
- 姿勢の改善
- 定期的なストレッチ
- 精神的ストレスの軽減
それぞれ詳しく説明いたします。
筋力トレーニング
ぎっくり腰になると、つい運動に対して恐怖心を覚えてしまうかも知れません。
しかしぎっくり腰を防ぐためには、筋肉をしっかり鍛えることが重要なポイントとなるのです。
腹筋や背筋を強化することで、腰部の安定性を高められます。
定期的な筋力トレーニングは、ぎっくり腰の再発防止に効果的なのです。
姿勢の改善
姿勢というのは無意識的に習慣づけられているものですから、意識していかないとぎっくり腰を起こしやすい姿勢を改善することが難しくなってしまいます。
正しい姿勢を意識し、デスクワーク中や立っているときも背筋を伸ばすようにしましょう。
正しい姿勢は腰部への負担を軽減し、ぎっくり腰を予防してくれるのです。
定期的なストレッチ
ストレッチを日常習慣に取り入れることも、ぎっくり腰を防ぐのに有効な手段です。
定期的にストレッチを行い、筋肉の柔軟性を維持しましょう。
特に腰部、腿、臀部のストレッチは予防に効果的です。
精神的ストレスの軽減
精神的なストレスは筋肉の緊張を引き起こします。
そのため、精神的なストレスが腰の筋肉の緊張を高めることでぎっくり腰につながってしまうケースもあります。
日頃からストレスを管理し、溜め込まないような生活を送ることで、ぎっくり腰のリスクを軽減できます。
当整体治療院のぎっくり腰施術例
月辰会活法整体ではぎっくり腰に対して、「妙見活法整体」という骨格・内臓・筋肉・神経を調整していく整体治療で、根本原因と考える骨盤や背骨の歪み・ねじれを調整します。
治療後は、立位・座位・歩行で腰に負担をかけない体の使い方などをアドバイスしていきます。
CASE1:15年来の腰椎椎間板ヘルニア
症状 | 足のしびれ 立ち上がる、座る動作時に腰へ痛みが走る 前屈動作が出来ない 起立筋の緊張 |
年齢・性別 | 35歳・男性 |
お住まい | 千葉県浦安市 |
治療内容 | 妙見活法整体 |
CASE2:立ち上がりが困難なぎっくり背中・ぎっくり腰
症状 | 歩行時の背中から腰にかけての痛み |
年齢・性別 | 55歳・男性 |
お住まい | 千葉県浦安市 |
治療内容 | 妙見活法整体 |
当整体院の肩こり症状に対する治療アプローチについて、以下の症状別メニューでも詳しく解説しております。
ぎっくり腰を繰り返すことに関するFAQ
1. ぎっくり腰を繰り返す原因は何ですか?
回答: ぎっくり腰を繰り返す主な原因には、以下のような要素があります:
- 筋力不足:腰を支える筋肉が弱いと、日常の動作で腰に負担がかかりやすくなります。
- 姿勢の悪さ:猫背や反り腰などの不良姿勢が腰に不均等な負荷をかけます。
- 過度な負荷:急な重い物の持ち上げや無理な姿勢での作業は、筋肉や靭帯の損傷を引き起こすことがあります。
- 精神的ストレス:ストレスは筋肉の緊張を引き起こし、ぎっくり腰の原因となることがあります。
- 不適切なリハビリ:適切なリハビリテーションを行わないと、筋力が回復せず再発のリスクが高まります。
2. ぎっくり腰が治った後に気をつけるべきことは何ですか?
回答: ぎっくり腰が治った後も再発を防ぐために、以下の点に気をつける必要があります:
- 軽い運動から始める:治った後も急に激しい運動を再開せず、軽い運動から徐々に体を慣らす。
- 正しい姿勢の維持:長時間同じ姿勢で過ごさず、こまめに姿勢を変える。
- 適度な休息:無理をせず、適度に休息を取り入れる。
- 継続的な筋力トレーニング:腹筋や背筋を強化する運動を継続する。
- 重い物の持ち上げに注意:重い物を持ち上げる際には、正しい持ち上げ方を守る。
3 ぎっくり腰が再発した場合、すぐに医師に相談するべきですか?
回答: ぎっくり腰が再発した場合は、以下の状況で医師に相談することが推奨されます:
- 痛みが強く、動けない場合:痛みが強く、日常生活に支障をきたす場合はすぐに医師に相談しましょう。
- しびれや麻痺がある場合:足や腰にしびれや麻痺がある場合は、神経に異常がある可能性があるため、早急に医師の診察を受けることが必要です。
- 痛みが長期間続く場合:痛みが数週間以上続く場合は、根本的な原因を特定するために医師の診察を受けるべきです。
- 市販薬やセルフケアで効果がない場合:市販薬や自分でのケアで効果が見られない場合は、医師に相談して適切な治療を進めることが重要です。
まとめ
ぎっくり腰は一度発症すると繰り返しやすい症状ですが、原因を理解し、適切な予防策と対処法を実践することで、再発リスクを大幅に減らすことができます。
正しい姿勢の維持や筋力トレーニング、生活習慣の見直しを通じて、健康的な腰を保ちましょう。
それだけでは心配だという場合は、専門医の助言を受けながら、自分に合った対策を見つけることも重要なポイントとなります。
繰り返すぎっくり腰の根本治療の整体院なら千葉県習志野市の「月辰会活法整体」
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